“先生”体験から考える

「相棒」との二人三脚で

 「四つのひみつ」の授業は4年前、私の前任者と、現在の私の「相棒」である坂場安男NIEコーディネーターが開発した。「いい内容の授業をしていても、こどもたちに伝わらないと意味がない」(坂場コーディネーター)。派遣記者による質のばらつきも解消できる。

 テレビドラマではないが、やっぱり「相棒」の存在は絶大だ。記者は新聞のことはよく知っている。だが、それをこどもたちに分かりやすく伝える技術までは持ち合わせていない。そこを補ってくれているのが、小学校で長年、新聞教育に取り組んでこられた元校長の坂場コーディネーターだ。

 普段はNIE事務局に加え、茨城県NIE推進協議会や各種コンクールの事務を担当。新聞社と学校現場の橋渡し役を担ってくれているが、最近は出前授業に一緒に出掛ける機会が増えた。

 依頼先の学校の先生にとっては、授業前のひととき、坂場コーディネーターから校長時代の成功や失敗談を聞くのも、よい刺激になっているようだ。

 茨城のNIE活動は、新聞教育に熱心に取り組んでいる先生方の自主組織「茨城県新聞教育研究会」に支えられてきた。茨城新聞社も代々、そうした先生方にコーディネーターをお願いしている。

 出前授業は、新聞教育に取り組んでくださる先生仲間を増やす契機にもなる。

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