第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

審査員特別賞

岩手県洋野町立種市中学校 1年 種市 昇悟さん

意見を聞いた人
用いた記事 3・11 それから ドキュメント にっぽんの絆 父とも家とも別れ(毎日新聞 2011年9月4日付朝刊)
受賞理由

以下の3点を高く評価し、審査員特別賞にふさわしいと選考した。

  1. 父親も家も失った重い現実の中で前に進もうとしている記事中の家族の姿から、なぜそのような力が生まれてくるのか深く考えていることが高く評価された。
  2. 種市さんが、遺族それぞれがこの現実をどのように受け止め、どのように前に進もうとしているかという姿を記事から深く、多面的に読み取っていること、そしてその理由を家族の絆にあるのではないかと考えた思考の深化も優れていると評価された。
  3. こうした種市さんの記事の読みの深さと考察は、意見を聞いた母親の「命を永らえた者は、容赦なく訪れる毎日を懸命に生きていかなければならない」の言葉を種市さんなりに受け止め、深めていると思われる。重い記事内容を、母親との話し合いによって自らが生きる糧へと転化していることがよく伝わってくる文章である。