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忙しいときでも、ニュースで主体的に読む力を育てる

 現在、新聞ワークシートは全国紙だけでなく地方紙も作成しています。実は小学生は、社会科で自分の住んでいる校区から市町村、都道府県へと学習を進めていくので、身近な地域の記事を使っている地方紙版も先生方には好評です。設問を変えたり、付け加えたりする“ひと手間”もしています。さらに、新聞社作成のワークシートを参考にして、手作りしてみるのもよいでしょう。高学年以上なら、子供にも作れます。記事を選び、設問を考えるのは、とても勉強になりますし、互いに解き合うのも楽しい活動です。

 最近先生方にお願いしているのが、ワークシートと一緒に、ときどき元の新聞を見せてほしいということです。私たちは、元が新聞記事だと知っていますが、子供たちにとってはいつものプリントです。新聞そのものを見せて「この面にこんな風に載っていたんだよ」と扱うことが、NIEとして重要だと考えます。

 私は中学校で国語を教えていましたが、説明的文章の読解力と、自分の考えを持ち交流する中で、多様な価値観を認め合い深めていく力をつけたいと思っていました。主体的に読ませるためには、今起きているニュースが載っている新聞記事を用いた教材がよいのでは…と考えても作成が追い付かず、すぐに古いニュースになってしまいます。そんなとき、新聞社作成のワークシートの存在を知り「これだ!」と活用を始め、多くの先生方に紹介してきました。

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