新聞記事からビジネスプランを考える 神戸・甲南高校
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新聞から気になる企業・業界ニュースを
探す生徒たち=甲南高等学校
新聞から気になる企業・業界ニュースを選んで、各企業のビジネスプランを考える授業が、兵庫県芦屋市山手町の甲南高等学校で行われている。生徒たちが将来、企業研究をしたり、就職先でどう働くかを考えたりする上で貴重な取り組みといえそうだ。
同校は2023~24年度、甲南中学校と合わせて日本新聞協会のNIE実践指定校となり、指定終了後もNIE活動に取り組んでいる。起業家教育としてのビジネスプラン作成にあたって新聞記事を参考に社会の課題を知る取り組みだ。
授業は26年1月13日に行われ、2年生61人が参加した。まず、1月7~13日付の神戸新聞朝刊から選んだ記事を台紙に貼り付ける。記事が伝える課題や背景を整理した上で、理想の姿をイメージし解決方法についてビジネスプランを書きこむ。
生徒たちは、相次ぐ路線バスの廃止や、自治体の生成AI(人工知能)導入などの記事を選んだ。
神戸新聞社NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが助言者として参加。まず、新聞を速読する方法について、記事の要約である見出しと前文(リード)をざっと読むことを勧めた。
三好アドバイザーは自身が気になったニュースとして、今年1月の箱根駅伝で、日本を代表するスポーツ用品メーカー・アシックス(神戸市中央区)のシューズを着用した選手の割合がドイツのメーカー・アディダスに次いで2位だった記事を挙げた。
かつては上位の常連だったものの、5年前に一度使用者がゼロになり、そこから再度支持が大きく拡大したという内容。三好アドバイザーは、なぜ5年前は人気がなかったのか▽復権の旗手となったシューズ「メタスピード」シリーズの特長と開発にあたっての工夫▽同社の業績好調理由――などについて、具体的なデータを入手し詳しく調べることを提案した。
調べるときにAIを活用するのは有効――としながら、「新聞記者ならメーカー企業の広報担当者に直接取材するほか、社長の新年の抱負を聞きに仕事始めに足を運ぶ」と話した。複数の関連記事を読み比べることも勧めた。
同社が公表している将来展望などに着目し、「共感する点や疑問に思う点を列挙して同業他社と比較するのも有効」とした。
甲南高校の花野勝幸教諭は「世の中の動きに敏感になり、一人一人が次世代を担う存在へと成長する姿を楽しみにしている」と話している。
三好 正文(神戸新聞社NIE・NIB推進部シニアアドバイザー)(2026年1月29日)





