教員目指す大学生に、NIE神戸大会の実践例を紹介 ワークショップも

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神戸新聞写真ニュースから気になる
記事を選ぶ学生たち=兵庫教育大学

 小学校教諭などを目指す大学生に、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」の分科会(各校の公開授業や実践発表)の事例を紹介したり、分科会で行われたワークショップに取り組んでもらったりする講座が10月30日、兵庫教育大学(加東市久米)で開かれた。初等社会科教育法を学ぶ2回生約60人が参加。神戸新聞社NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 講座は、先生になる前からNIEに関心をもってもらおう――と、数年前から年1回実施している。今回はNIE神戸大会での事例紹介の時間を設け、数人ずつのグループに分かれて意見交換、興味のある事例を発表してもらった。

気になる記事を児童たちが「推し記事」として発表し、同級生の投票でより読みたくなった記事を決める、甲南小学校(神戸市東灘区)の公開授業「シンブリオバトル」=授業者・田代弘子講師(司書)、宮尾友季子教諭=などが学生の関心を集めた。

 兵庫県明石市立大久保小学校の若生佳久教諭による実践発表「新聞4コマ漫画で『起承転結』を考える」や、NIE神戸大会で若生教諭がポスター発表した「新聞記事から『大きな数』さがし」などのワークショップにも取り組んでもらった。

 この日の講座ではほかに、グループごとに最近の神戸新聞写真ニュースから気になる記事を選び、選んだ理由を発表する▽紙面から特定のテーマの記事(今回は「戦争・防衛」や「ヒロシマ」)を探し、新聞の特長「網羅性」「一覧性」を知る▽新聞で防災スリッパを作る――などのワークショップも行った。

 まず、教師の卵たちに「NIEって楽しいし、児童生徒の役に立つかな」と思ってもらえたら――。講座は、そんな思いで続けている。

  ※第30回NIE全国大会神戸大会

 今年7月31日~8月1日、神戸市内で開催。8月1日は甲南大学(神戸市東灘区)を会場に、県内の学校による公開授業や実践発表など計27分科会があった。ポスター発表もあり、北海道から沖縄まで全国各地の71校・団体・新聞社が77枚を出展した。

三好正文(神戸新聞NIE・NIE推進部シニアアドバイザー)(2025年11月7日)