全国NIEアドバイザー会議を神戸で開催
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NIE全国大会神戸大会終了後の8月1日(金)午後、甲南大学岡本キャンパス(神戸市)で標記会合を開催した。NIEアドバイザー64人のほか、NIE専門部会委員、NIE推進協議会事務局長ら約20人がオブザーバーとして参加し、「NIE全国大会神戸大会の感想・意見の共有」「『防災×情報』にフォーカスした実践」をテーマに、グループに分かれて意見交換した。最後に関口NIEコーディネーターが「偽情報に対処するには、紙の新聞をはじめとする良質な情報を毎日読み、日頃から思考の訓練をすることが重要だ」と総括した。
グループ討議で出された主な意見は以下の通り。
<NIE全国大会神戸大会の感想・意見の共有>
・スローガンにある「時代を読み解く」について話し合った。新聞を含めたさまざまな情報源から情報を得て、読み解いていく力が必要だとあらためて感じた。
・パネル討議では新聞がどのように作られているのかや、記者が報じる際の意図について説明があり、興味深かった。記者の意図や思いを深く読み取る「読み手」側の力を育てていくことが、これからの時代は重要だ。
<「防災×情報」にフォーカスした実践>
・7月5日に日本で大災害が起こるとの予言が話題になった。さかのぼるとノストラダムスの大予言、オイルショック、丙午と、どの時代にもこのようなデマはあった。デマを防ぐというよりは、受け手の読み取る力が大事だ。伝える側も、やさしい日本語や多様性を意識した伝え方を学んでいく必要がある。それが民主主義につながっていく。
・南海トラフ地震の発生が予見されている今、防災のためには、(防災のヒントが詰まった)新聞を有効活用できる次世代のNIEアドバイザーの育成が大きなポイントになるだろう。
・東京は外国人が多く、ひとたび災害が起き、誤情報・偽情報が流通すればパニックになるだろう。パニックを起こさないためには、避難訓練のような予定調和の学習ではなく、日常的なNIE活動で頭を働かせる「思考の訓練」が重要だ。実践によってフェイクニュースへの耐性はできつつあるので、実践を続けていきたい。
(2025年9月9日)