25年度も「プレ出前授業」 兵庫県NIE推進協
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新聞と新聞記者について話を聞く生徒たち
=神戸市立雲雀丘中学校
兵庫県NIE推進協議会が、2025年度のNIE実践指定予定校で「プレ出前授業」を行っている。先生たちがNIE実践を始めるのを前に導入として、新聞にあまりなじみがない児童生徒に新聞の特長や読み方を伝えている。
25年度、兵庫県では新規・継続校合わせ27校を日本新聞協会または同協議会のNIE実践校に指定予定で、プレ出前授業は、同協議会事務局長が新規校で行う。同協議会が数年前から続けている取り組みで、NIE実践担当の先生に向けた事前説明に合わせ、あいさつ代わりの出前授業を行っている。
3月4日、神戸市立雲雀丘中学校では2年生44人を対象に、新聞と新聞記者の話をした。
新聞の特長として記事の一覧性と網羅性を挙げ、「新聞は関心のない話題も目に入るので知識の幅が広がる」「紙面をめくれば、いろんなニュースを知ることができる」と説明した。最近気になった記事を生徒たちが話し合ったり、記事に見出しをつけたりするワークショップも行った。
記者の仕事では、自身が会った著名人や、震災報道や犯罪被害者支援など関わってきた仕事を紹介。「信頼できる情報を届けることと、人命と人権を守ることが大切な仕事。現場第一主義で、そこに行かないと分からない具体的な情報や、ディテール(細かい事実)を届けるよう心がけている」と話した。
無読者層が目立つ中、各校にどうNIE活動を進めてもらうか、2年間の指定期間が終了した後も活動を続けてほしい――。それは、今年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」をバネにして、長く取り組まねばならない課題だろう。試行錯誤が続く。
三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(2025年3月19日)