NIEで読解力向上 千葉県内実践校が活動成果発表

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発表する湖北小の園教諭=8月25日、千葉市

貝塚中の小林教諭=同

 千葉県NIE推進協議会(会長=松井聰千葉大学教育学部教授)主催のセミナー「第36回ちーばNIE研修会」が8月25日、千葉市中央区の会議室で開かれ、千葉県内の実践校から2校の担当教諭が活動内容を発表した。両校はいずれも「子どもたちの読解力が向上している」と取り組みの成果を披露した。県内では2024年度、小中学・高校の計15校がNIE実践指定を受け活動している。
 研修会には学校関係者やNIEアドバイザー、新聞・通信社などから21人が参加した。
 我孫子市立湖北小学校の園陽平教諭は、児童が金曜日の朝自習の時間に、新聞記事を読んだ感想を書く活動を行っていると発表。5年生の実践では、自分が「なるほど」と思った記事を写真撮影しパソコンに取り込む「デジタルスクラップブック」を作成し、紹介し合っているといい、「新聞に慣れ親しむことができ、読む力が伸びてきた」と報告した。
 千葉市立貝塚中学校の小林瑞希教諭は、記事の内容について自分の意見をできるだけたくさん記入する全校一斉の実践や、気になる記事を切り取り掲示する活動を進めていると発表した。アンケート調査も実施し「1年生は9割の生徒が読む力の向上につながっていると実感している」と報告。「新聞に親しみを持ち、新聞を読む抵抗感がなくなった」と述べた。

高橋 行夫(千葉県NIE推進協議会事務局長)(2024年9月6日)