主権者意識を育む新聞活用法を討議 中国ブロック会議

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 6月8日(土)、「中国ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議」(日本新聞協会主催)が鳥取市の新日本海新聞社で開催された。会議には、NIEアドバイザーら14人が参加した。

 前半は、各県推進協議会による取り組みと課題・展望の報告があった。共通の課題として、NIEをさらに推進するための教育行政・学校・教師への働きかけがあげられた。
 後半は、「主権者教育に新聞をどう生かすか」をテーマに、関口修司NIEコーディネーターの基調提言を受けてグループ討議が行われた。討議では、探究的な学びそのものが主権者教育であり、新聞から身近な出来事を発見し、自分の問題として捉え、他者の考えと比較・判断して課題解決する力を育てることが大切――等の意見が交わされた。

 最後に、関口コーディネーターから会議のまとめがあった。NIE推進の働きかけとして、教育行政にはNIEの効果、教員にはNIEの魅力を「発信」すること、授業公開等の「発表の場」や実技研修等の「研修の場」を設けることが重要との助言をいただいた。また、主権者教育においては、主権者意識を育てるために、新聞を活用した短時間の実践を何度も繰り返すことがポイントとの示唆をいただいた。

岩井 克之(鳥取県NIEアドバイザー)(2024年6月13日)