4年生と2年生が「冬新聞づくり」 神戸の小学校で公開授業

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「冬」をテーマに新聞をつくる児童たち
=愛徳学園小学校

 神戸市垂水区の愛徳学園小学校で1月26日、「冬新聞スクラップを作ろう」と題し、兵庫県NIE推進協議会による公開授業があった。参加した児童約20人は、数グループに分かれ、4年生が新聞から冬をテーマにした記事を選んで2年生に紹介するなどした。公開授業には、県内の教育関係者ら25人が参加した。授業は彦野周子教諭と柳生里子教諭が担当した。
 4年生は気になった記事の切り抜きを手に、自分なりの言葉でかみ砕いて2年生に丁寧に説明。記事は「ゆず湯」や京都・八坂神社の「をけら詣(まい)り」「かるた始め」、クリスマスイベント、渡り鳥のニュースなど多岐にわたった。写真や動画を交えて紹介する児童もいた。
 2年生は興味深そうに聞き入り、「ゆず湯の効果を初めて知った」などと4年生に感想を伝えていた。続いて、選んだ記事を模造紙に貼り付け、記事の紹介文などを添えて新聞を仕上げた。
 今回の公開授業のねらいは、児童たちがその季節の風物詩を知ることで、四季の移ろいを感じとる、上級生が下級生に記事を易しく紹介することを通し、それぞれ「伝える力」と「聞く力」を養う―あたりにあるのだろう。新聞が季節の出来事を伝える「歳時記」でもあることも知ってくれたらうれしい。
 同校は現在、兵庫県NIE推進協議会の独自認定校。2024年度から、同じ敷地内にある中・高校とともに日本新聞協会のNIE実践指定校になることが決まっている。小学校から高校まで、切れ目のないNIE実践を続けてほしいと願っている。
◆実践された愛徳学園小学校・彦野周子教諭の寄稿(授業のめあてや展望)はこちら。
http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2024/02/post-427.html
◆参加者の感想はこちら。
http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2024/02/-nie-8.html
◆児童の感想はこちら。
http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2024/02/nie-1204.html

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(2024年2月7日)