まちづくりテーマに中学校で公開授業 動画も公開 兵庫県NIE推進協議会

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記事からアイデアを出し合い、意見交換
する生徒たち=西宮市立浜脇中学校

 兵庫県西宮市立浜脇中学校で10月26日、兵庫県NIE推進協議会による公開授業があった。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。「住み続けられるまちづくり」をテーマにした公開授業では、1年生約40人が新聞記事から関心をもったニュースをタブレットを使って発表し、意見を交わした。公開授業には、県内の学校教諭を中心に県内外から約20人が参加した。
 公開された授業は渋谷仁崇主幹教諭が担当する社会科の授業。同校は週1回、自宅で新聞記事を選んで感想を書き込む「NIEノート」に全校で取り組んでいるほか、教員によるNIE研究組織「大学と企業の協力と支援を学校につなぐNIE活動」研究会で活動を続けている。
 授業では、生徒たちが6班に分かれて意見交換した。新聞記事を示しながら、外国人に防災や避難の情報を伝える方法や、3Dプリンターで災害時の住宅を作るプランなどを提案した。生徒たちは提案をもとに話し合い、アイデアを出し合って内容を深めていった。
 2025年大阪・関西万博に絡む話題も目立った。「関西一円の街や空港に空飛ぶクルマの拠点を設け、訪日外国人が便利に移動できるようにする」「街にAIカメラをつけ、燃えやすいものを感知したら防火につながる」など斬新なアイデアが次々と出された。
 同校は日本万国博覧会協会「ジュニアEXPO2025教育プログラム」や、おおさかATCグリーンエコプラザとのSDGs連携講座、公民連携組織の「ひょうごSDGsHub」にも参加している。公開授業の最後に、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 ジュニアEXPO2025教育支援事務局がアドバイスを行った。
 公開授業の後、参加者が3、4人の班に分かれて意見交換した。「授業を通して主体性・多様性・協働性が身についている」「中学1年とは思えないほどしっかりした発表だった」「発表だけでなく、それをもとに話し合いで内容を深めているところが深い学びにつながっている」などの意見が出た。
 この日は英語科など他の公開授業もあり、最後に武庫川女子大学の大和一哉特任教授が全体を総括して講評した。
◆公開授業の動画を公開中。動画はこちら。
 http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2023/10/post-373.html
◆実践された浜脇中学校・渋谷仁崇主幹教諭の寄稿(授業のめあてや感想、今後の展望)はこちら。
 http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2023/10/post-372.html
◆参加者の感想はこちら。
 http://www8.kobe-np.co.jp/nie/hyogo/2023/10/-nie-7.html

吉田 尚美(兵庫県NIE推進協議会コーディネーター)(2023年11月2日)