新聞に親しみ交流を ちーば研修会で実践報告

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「第34回ちーばNIE研修会」で報告する実践校の教諭
=千葉市中央区のホール

 学校の授業などで新聞の活用を促進する「千葉県NIE推進協議会」の勉強会「第34回ちーばNIE研修会」が8月24日、千葉市中央区のホールで開かれ、2022年度に引き続き実践校となった県内2校が活動事例を報告した。2時間にわたり、活発な意見交換も行われ、参加者は新聞に親しみ、交流も深める大切さを再認識していた。

 23年度初の研修会には、県NIEアドバイザー、実践校や新聞各社から関係者13人が出席した。
 市川市立鬼高小学校の吉田美紗希教諭は「初めてのNIE~新聞に親しむ」と題し、低学年児童と楽しみながら実践した授業を紹介。新聞紙面から自分の名前と同じ文字を探すゲームや、掲載写真にタイトルを付ける取り組みを説明した。
 千葉市立磯辺第三小学校の五十嵐裕一教諭は、運動記事を書いた地方紙記者へインタビューした動画を授業で再生し、「児童は書き手の思いを受け止めることができた」と成果を披露した。
 また松井初美アドバイザー(香取市立新島中学校教諭)は、8月3~4日に愛媛県で開かれた「第28回NIE全国大会」に参加した感想を語った。
 推進協議会長の松井聰千葉大学教育学部教授は「キーワードは『親しむ』と『交流』。新聞を楽しく遊びながら使うことで、児童はきっと新聞が好きになるだろう。また取材記者と直接伝え合ったことは素晴らしく、実践に価値があった。つながることで、子どもたちの心に火がついていくのではないか」と総括した。

高橋 行夫(千葉県NIE推進協議会事務局長)(2023年9月6日)