多様性テーマにニュースパークで討議 関東甲信越静ブロック会議

  1. NIEトップ
  2. リポート NIEの現場から
  3. 多様性テーマにニュースパークで討議 関東甲信越静ブロック会議

 6月17日(土)、横浜市のニュースパーク「イベントホール」にて、NIEアドバイザーら33人が参加し、「関東甲信越静ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議」が開催された。

 はじめに、尾高泉氏(日本新聞協会事務局次長兼博物館事業部長、ニュースパーク館長)による「メディアと多様性、の論じ方」をテーマにした講演および館内ツアーが行われた。前半の講演では尾高氏の幅広い知識に圧倒されながら、多様性について私自身がいかに無知であったかを深く反省した30分間であった。後半は現在ニュースパークで開催中の企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」(8月20日まで)を尾高氏に案内、解説していただいた。貴重な資料に触れながら、多様性について知れば知るほど「モヤモヤ」が残ることを体感しつつ、NIE活動だけではなく私自身の専門である「保健体育」でも教材として使える情報をたくさんいただいた。

 引き続きグループ討議では、「新聞から考える社会の多様性」をテーマに5グループに分かれて意見交換が行われた。学校種や県を超えて各アドバイザーの取り組みや課題等の話し合いで60分があっという間であった。最後は各グループの意見交換結果について発表し、全体で内容を共有した。

 最後に関口修司コーディネーターから、会議のまとめがあった。NIE活動に関しては「0か100で考えない」「じっくり深く行う『がっつりNIE』だけではなく、ちょっとつなげる程度の『あっさりNIE』でもいい」「デジタルもアナログも両方の学びを両立する」等々、多様性の考え方を絡めながらNIEに関する助言をたくさんいただいた。

 NIEを実践すればするほど課題は出てくるものである。また、科学技術の急速な発展や価値観の多様化等、変化の激しい時代にNIE活動だけで教育の全てを語ることには限界があるのかもしれない。ただ、グループ討議で神奈川県の臼井淑子アドバイザーに「NIE活動では、新聞記事を通して児童・生徒に『わかっていないことが何かをわからせること』を伝えることができる」という言葉をいただき、児童・生徒の個性や個人の学びを尊重しつつ、新聞を読む楽しさを伝えることの重要性を再認識した。今回得た学びをこれからのアドバイザー活動に生かしていきたい。

瀬和真一郎(松戸市立松戸高等学校教諭/日本新聞協会NIEアドバイザー)(2023年6月28日)