記者授業はまさに主体的な学び 神戸市立大沢小学校

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「好きなこと」をインタビューし合う子
どもたち

 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、神戸市立大沢(おおぞう)小学校は2021年11月24日、産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者に「ニュースって楽しい!」と題した授業を行っていただき、5年生10人が参加しました。

 第1部は、「新聞記者ってどんな仕事?」をテーマに入沢記者の話を聞いたり、クイズ形式で記者のかばんの中身を想像したりしました。「大阪で起きた森友学園問題の取材では、暑い日も寒い日もじっと立ったまま待つということもあった」という話に、子どもたちは記者の仕事の大変さに思いをはせていました。一方で、「自分の知りたいと思うことを調べることができ、それをみんなに伝えることは楽しい」と聞いて、記者としてのやりがいを感じ取っていたようです。

 第2部は、実践編「記者体験をしてみよう」。まず、入沢記者が、担任の先生に「好きなこと」をインタビューする様子を見せていただきました。担任の先生は、読売ジャイアンツのファンです。「なぜ、ファンになったのか」「好きな選手は?」「今シーズンの戦いぶりをどう思うか」。次々に話を聞き出していく様子に子どもたちは「さすが」と感動していました。

 さらに驚いたのは、休憩の10分間で取材内容を記事に仕上げられたことです。記事にするときには、「いつ・どこで・誰が・何を・へえ、そうなんだ」を入れることが大切だと教えていただきました。「へえ、そうなんだ」と記者自身が驚いたり面白いと感じたりするような内容を取材で聞き出すことで、よい記事になることが分かりました。また、聞きながら次の質問を考えておくとスムーズにインタビューが進むということも教えていただきました。

 続いて、子どもたちが実践! 2人一組で「好きなこと」をインタビューし合いました。メモを取るのが追いつかなかったり、次の質問を考える余裕がなかったりと苦戦していましたが、記事を書くのは予想以上にスムーズにできました。実は、教室前のスクリーンに入沢記者の記事が映し出されていて、それを見習いながら全員が時間内に書き上げ、みんな満足そうでした。

 子どもたちからは「友達の知らない面を知ることができて楽しかった」「これから新聞を読むときには、いつ・どこで・誰が・何を・へえ、そうなんだ、を意識して読もうと思う」「新聞に興味が出て読みたくなった」といった感想が出されました。

 今、新しい学習指導要領のもと「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指しています。今回の入沢記者との実践的な学習は、相手との対話の中から驚きや面白さを聞き出していく活動、つまり主体的に自ら追究していく活動でした。まさに今求められている教育を体現できたと感じました。非常に意義のある学習となりました。

長﨑康子(神戸市立大沢小学校校長)(2022年1月6日)