「新聞で秋みつけ」 神戸・愛徳学園小1、2年が新聞作り

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新聞記事から見つけた「秋」の感想を書
く児童

 神戸市垂水区の愛徳学園小学校で10月21日、NIE活動の一環として、1、2年生29人を対象に、新聞から「秋」を探す「新聞で秋みつけ」の授業を行いました。10月半ばまでの季節外れの暑さから一転し、深まる秋を肌で感じながらの取り組みとなりました。

 愛徳学園は小・中・高校が同じ敷地内にあります。日ごろから、児童生徒や教職員の交流が活発で、今年5月には、小中高一貫の「NIE研究会」が発足しました。小学校から高校まで、NIEによる学びを継続発展させるのがねらいです。

 その中で、小学校低学年向けの新聞活用の一つとして、生活科の授業で「新聞で秋みつけ」を計画しました。ねらいは、子どもたちが、その季節ならではの風物詩や風情をたくさん知ったり感じたりすることで、四季の移ろいを楽しむ心を育んでもらうことです。

 低学年はまだ記事を正確に読むことができないので、カラー写真が載っている、分かりやすい記事を選んで使用します。授業では1、2年生でペアになり、まず、「秋」で思いつくことを発表し合いました。ドングリ、ブドウ、カキ、お月見・・・・・・。生活となじみ深いものがたくさん出てきました。

 次に、「秋」を感じさせる新聞記事を印刷したものをグループごとに配りました。児童たちは記事の写真を見たり、分かる部分を読んだりして、感じたことや初めて知ったことを、2年生が1年生をサポートしながら文にしました。

 最後に、グループごとに新聞を1部ずつ配り、その中から「秋」の記事を見つけ、切り抜く活動をしました。絵画展やスポーツの記事を「芸術の秋」「スポーツの秋」と言いながら切り抜く児童や、満月の写真を見ながら「なぜ、月はきれいなのか」について話し合う児童も。それぞれのグループでさまざまな「秋」を見つけたようです。書いた文と切り抜いた記事を画用紙に貼り、壁新聞を作りました。

 できあがった新聞を見ていただき、児童たちが見つけた「秋」の風情をみなさんにおすそ分けできたらと思います。

 できあがった壁新聞の一例はこちら。

 児童の感想はこちら。

彦野周子(愛徳学園小学校教諭)(2021年10月26日)