外国人生徒のNIEタイム

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 千葉県立成田国際高等学校には外国人生徒も在籍しています。まだ日本語が苦手な生徒達は通常のクラスとは別に「取り出し授業(少人数指導)」を受講しています。

 取り出し授業の1年生の社会科ではNIEタイムを設定しています。1学期は「写真ニュース」を使います。まず自分で読み、次にペアで記事を紹介し合います。慣れてきたら皆の前で発表します。2学期は「新聞」を使います。本文を読むのは大変ですが、見出しなどから知っている言葉を拾い集めたり、写真や図表などから記事の内容を推測したりしながら、頑張って読みます。英語は得意な生徒が多いため「英字新聞」も使います。発表は日本語で行います。かなり複雑な内容でも、自分が知っている日本語をつなぎ合わせて頑張って説明します。

 高校の社会科は、教科書や教材の日本語がかなり難しくなります。取出し授業ではあまり授業進度を気にせず、NIEタイムに時間を当てることができます。「社会の出来事」を学習しながら同時に「日本語のちから」も高めることを意識しています。

千葉県立成田国際高等学校教諭 石毛一郎(2021年10月11日)