緊急事態宣言中のNIEタイム 千葉県の高校から

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 千葉県立成田国際高等学校の2・3年生の地理の授業では、冒頭の5分間にNIEタイムを実施しています。付箋を活用して、それぞれの記事とSDGsとの関連も考えながら読む練習を続けています。

 さて、千葉県でも緊急事態宣言の期間が長くなり、授業における各活動の制約が多くなりました。専用教室で行うため、これまでは、5紙(朝日・千葉日報・日本経済・毎日・読売)を各クラスで使い回し(次のクラスも同じ新聞を使用する)してきましたが、宣言発出後はその方法を変更しました。

 具体的には、新聞を1枚(4ページ)ずつに分け、それを2つ折りにして、教室前の廊下の長机に置きます。生徒は入室時にそれを取り読みます。授業終了時には、教室内の指定場所に返却します。続きを読みたい生徒は持ち帰ります。回収した新聞は廃棄します。

 以前には、同じ記事でもSDGsの異なるシール(17色)を貼ることで、事象を総合的に捉える機会も持てましたが、今しばらくは自分自身の考え方を深める時間が続きそうです。

 登校による対面授業においても、NIEタイムの有効活用を思案する日々が続きます。

千葉県立成田国際高等学校教諭 石毛一郎(2021年9月15日)