大分県NIE実践研究会、「第5回NIE子ども会議」を開催

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子ども会議での児童生徒らの様子

 NIEに取り組む大分県内の教員による自主研究組織「大分県NIE実践研究会」(代表=佐藤由美子・大分市立戸次中学校校長、NIEアドバイザー)は2021年2月13日、大分合同新聞社で「第5回NIE子ども会議」を開催しました。

 NIE子ども会議は16年6月、NIE全国大会大分大会のパネルディスカッションに参加する子どもを決める場として大会実行委員会の主催で開いたのが始まり。NIEの楽しさや先生への注文など、子どもたちの本音がストレートに聞ける絶好の機会になったことから継続することになり、17年からは研究会主催で毎年開かれています。

 20年度はコロナ禍でオンライン開催も検討しましたが、対面形式での開催を望む声が強く、保護者や学校からの参加人数を制限、感染対策を徹底して開催しました。小学生(6年生)2人、中学生(2年生)2人、高校生(1年生)1人の計5人が参加。大分市立津留小学校の平山立哉教頭(NIEアドバイザー)が司会を担当しました。

 会議は毎回、子どもたちが持ち寄った「最近気になった新聞記事」の紹介から始まります。今回、持ち寄られたのは、大分市の水族館がコロナの影響による入場料収入の減少を補うため、クラウドファンディングで餌代を集めたことを伝える記事や、緊急事態宣言、ワクチン、接触確認アプリなど、コロナに関係する事柄の記事がほとんどでした。

 「マスクの着用で友達とのコミュニケーションが取りづらかった」「図書館も学年別に時間を決めての利用に制限された」など、コロナ禍でさまざまな制約を受けた20年度の子どもたちですが、そんな中で取り組んだNIEの活動として「総合的な学習の時間に新聞で新型コロナウイルスについて調べ、『学校での新しい生活様式』を作成した」「給食の時間に流す『生徒会ラジオ』でSDGs(持続可能な開発目標)に関するものなど気になった新聞記事を紹介し、感想を話した」などと発表しました。

 NIEによって付いた力、役に立ったこととしては「新聞を毎日読むことで世の中の動きがつながっていることが分かり、『なぜそうなったか』まで理解できるようになった」「記事を読み解く力が付き、自分の考えを持てるようになった」「世の中の出来事に興味がわき、社会への関心が高まった」「国語、英語、社会などの文章を読んで答える問題が苦手だったが、新聞に親しむようになってテストの点数が上がった」などが挙げられました。

 「これから新聞とどう付き合っていきますか?」の問いには「新聞からは教科書では学べないことや、日本だけでなく世界のことを知ることができる。会ったこともない人のぬくもりや悲しみが伝わってくる。自分の考えを広げ、深めるためにこれからも読み続けたい」「新聞にはいろんな職業の人が紹介されており、関心のない分野のことも知ることができる。自分の将来の進路を考える上でも新聞を活用したい」などの意見が出ました。他校のNIE活動に対する質問も活発に出され、参加した子どもたちは大いに刺激を受けた様子でした。

白倉 純(大分県NIE推進協議会事務局長)(3月23日)