兵庫県NIE推進協議会・実践発表会報告

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実践報告する姫路市立豊富小中学校の教諭
(Zoom画面から)

 兵庫県のNIE実践発表会が2月6日、初めてオンラインで開かれ、85人が参加した。発表会は、新聞・通信社や教育関係者でつくる兵庫県NIE推進協議会が毎年度末に開催しており、今回はテレビ会議アプリ「Zoom」(ズーム)を利用して行った。NIE実践指定校3校が新聞を使った取り組みと意義を報告。Zoomの「反応」ボタンを使って参加者に賛否を寄せてもらった学校もあった。県外からは9人が参加した。今後もオンラインならではの環境を活用し、コロナ禍を逆手に取って、兵庫県の枠を越えた連携にも取り組んでいきたい。

 姫路市立豊富小中学校の川村かおり教諭と井上佳尚教諭は、防災や平和学習の調べ学習に新聞を活用したり、グループで気になる記事を選び、新聞を作る「まわしよみ新聞」をオンラインで行ったりする取り組みを披露。「日常的に新聞を『使う』『作る』ことで、気づきを得ている」と話した。

 兵庫教育大学附属中学校の安永修教諭は、複数の新聞を読み比べて「メディアリテラシー」を身につける学習法を報告し、新聞記者による講演などから「疑いを持ってニュースを読むことの大切さを学んだ」と述べた。阪神・淡路大震災の記憶を語り継ぐ記者講演についても紹介した。

 神戸市立神港橘高校の高野剛彦教諭は、「GoToトラベル事業を継続すべきか中断すべきか」など、賛否が分かれるテーマを記事から見つけ、グループ討論する「モラルジレンマ学習」について説明。「多面的な情報に基づき対話を重ねることで、生徒たちの人間関係が向上する」と強調した。

 同推進協議会は2020年度、実践指定校によるオンライン公開授業の開催も拡大。緊急事態宣言下となった今回の発表会はZoomでの参加を原則としたが、利用に不安がある発表者や取材記者の便宜を図るため、密を避けながら同協議会事務局(神戸新聞社内)で実践報告してもらったり、隣接の神戸新聞報道展示室のスクリーンにZoom画面を映写、視聴してもらったりした。

 3校の報告については3月31日まで、同推進協議会ホームページで動画を公開している。参加者の感想はこちら

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(3月4日)