新聞を通じ、新型コロナ禍の理解深める~休校後の授業から

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分散登校時の道徳の授業。1年生が新型コロナ禍について考えた

 兵庫県西宮市立浜脇中学校では6月1日から、クラスを半分に分けての分散登校を実施し、15日からは通常の授業を再開しています。新型コロナウイルス感染拡大防止対策の休校期間中は、教師がポスティングで課題を配布したり、学校ホームページに授業の動画を配信したりして対応してきました。

 授業では、社会科の課題として「日本と外国を比べてみよう~新型コロナウイルスの対応~」として、生徒各自が「この国のこんな対応がいいな」と思うものをリポートにまとめて提出し、授業で意見交換しました。

 道徳の授業では「正しく知り、正しく恐れる新型コロナウイルス」をテーマに新聞記事を活用し、生徒からは「飛沫感染」「フェイスシールド」「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」というキーワードがたくさん出てきました。

 「コロナ差別」についても考えました。生徒からは「新聞記事で、医療従事者に対する差別や、親が医療関係の仕事をしているから保育所が受け入れてくれないことなどを知った」「自分の知り合いが、体調が悪くて発熱し回復した後に、周囲の人に避けられているように感じたことがあった」などの声が上がり、新型コロナ禍を身近に感じているようでした。

 さらに、「『コロナちゃうん?』など何気ない言葉や行動が、差別につながり、相手に大きなダメージを与える」「新型コロナウイルスは世界からなくならないと思うから、正しく理解したい。ネットでは偽情報もあるから、新聞やテレビのニュースを見て、正しく行動したい」など、感想も出されました。

 本校では、今後も新聞記事を生徒各自にスクラップさせ、まとめ、感想を書く「NIEノート」の取り組みを続け、社会科の授業で交流させることを継続し、社会的事象への興味や関心・理解を深めていきたいと思います。

渋谷 仁崇(西宮市立浜脇中学校教諭)(6月29日)