3年生でも新聞づくりを!

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新聞づくりの基礎をつくる

 新聞づくりの活動は現行の学習指導要領では中学年の国語科に位置付けられています。来年度から実施される新学習指導要領においても、新聞の活用が重要視されており、これからさらに新聞づくりの活動が増えると思います。現在、各教科書を見ると、主に小学校4年生で新聞づくりを取り上げている場合が多いようです。新聞の構成や取材など、活動が高度になるので3学年よりも4学年の方で取り上げられるのだと思います。

 しかし、新聞の活用を行う先生方から、4学年で新聞づくりをはじめても、すぐにうまく書けないという意見が多くありました。そこで、本格的に学習新聞を作成する学習の前に、簡単な新聞を作る活動を行っておくことによって、4学年以降の新聞づくりにも役立つと考えました。

 今回実践したのが、調べたことを「見出し」「絵」「記事」の簡単な内容でまとめた「1枚新聞」作りです。3学年の児童を対象に行いました。児童はこれまでも取り組んできた絵日記のようなイメージで活動に取り組めるので、非常に意欲的に活動することができました。

「1枚新聞」づくりの実践

 実際の授業では、児童が社会科見学に行って学んだことを新聞にまとめる活動を行いました。児童は市内にある人形工場やお菓子工場を見学し、工場でどのような仕事が行われているかを詳しく学び、その中から一番伝えたいと思うことについて新聞にまとめました。

 新聞づくりを行う前段階として、どのようなことを書くかを考える「新聞構成シート」を作成しました。まずは、自分が一番伝えたいと思ったことを10~15文字ぐらいの言葉で見出しにします。これまで、いろんな教科で新聞を活用しながら、見出しが記事の大まかな内容をつかむためにとても有効であることを学んできました。そこで、今回は児童に、記事の内容を読み手にしっかりと伝えられるような見出しの工夫を考えさせました。児童が考えた見出しは、

「ほとんど機械で作業、チョコレートづくり!」

「たくさんの機械で作業、人はけんさ」

「一つひとつていねいに作業、人形作り」

「いろんな作業を分たんして人形作り」

など、伝えたいことをしっかりと短くまとめることができていました。

 次に、見出しの内容を絵にします。児童は絵を描くのが大好きです。とても楽しく取り組むことができました。絵が書けたら、いよいよ記事の執筆です。今回は記事の構成を「分かったこと」と「考えたこと」に分けて2段落で構成するようにしました。ここでは国語科での学習を生かすことができました。

 新聞づくりの前にワークシートを作っておくことで、新聞づくりを円滑に進めることができました。児童は、ワークシートを修正しながら、よりよい記事にしていきました。授業ではできあがった新聞記事を友達同士で楽しそうに発表し、みんなで社会科見学の学習を共有できました。

これからさらに発展させていく

 今回の学習で、新聞の特徴を理解し、よりよく伝えたいことを書くための方法について学ぶことができました。見出しが読者を引き付け、記事の大まかな内容を知らせることを改めて学びました。また、記事も事実と感想を分けて書くことで、内容をより分かりやすく伝えられることが分かりました。

 これからも、さまざまな教科領域等で新聞づくりを行い、学習した内容や調べた内容をまとめる活動を取り入れたいと考えています。そしてその活動が、次の学年で行うたくさんの記事を合わせた学級新聞づくりや、高学年でのさらに高度な新聞づくりにつながると思っています。

菊池 健一(さいたま市立海老沼小学校教諭/NIEアドバイザー)(10月29日)