兵庫の中学校で人権を考えるワークショップ

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田中コーディネーターに促され、
模造紙に人権を脅かす事例を書き込む生徒たち=鹿島中学校

 新聞を題材に人権問題を考えるワークショップが8月29日、高砂市立鹿島中学校で開かれた。生徒たちは、いじめや差別を身近な問題として考えた。

 講師は同校元校長で、兵庫県NIE推進協議会の田中茂典コーディネーター。1年生各クラスの道徳の授業で取り組んだ。

 田中コーディネーターは「人権とは何か」「どんな差別があるか」を尋ね、生徒たちから、人種差別や女性差別、障がい者差別、高齢者差別―などがあがった。

続いて、性別を巡る不適切な取材をしたとして批判されたテレビ番組の記事を取り上げた。お笑い芸人が飲食店の客を直撃し、体を触り、被保険者証を見て男性か女性かを確認する様子を笑いを交えて放映すると、「人権侵害だ」と批判された。田中コーディネーターは生徒たちに、人権を脅かすとはどういうことかを問い掛けた。

 生徒は3、4人のグループに分かれ、無視やいじめ、暴力など自分がされたくない具体的な事柄を考えて、模造紙に書き込んで発表した。

 小原大翔(こはら・ひろと)君は「みんなが嫌なことを、共有できて良かった。いじめや差別をなくすため、自分も行動する必要があると、あらためて感じた」、田中柚葵(ゆずき)君は「たとえ本人が構わなくても周りの人が不快に思うことをするのは良くない」、山元ひなたさんは「いじめは絶対だめ。みんなが楽しく過ごせる教室にしたい」と話した。

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 このワークショップは7月5日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで開かれた「2019年度NIE兵庫セミナー」(兵庫県NIE推進協議会主催)でも、児童生徒役の教員ら約50人を対象に行われた。

三好正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(9月3日)