地域の美術館との連携でNIEを広める

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社会科見学を生かした新聞づくり

 勤務校では、小学3年生でさいたま市の伝統的な産業である盆栽について学習をしました。市内には大宮盆栽美術館があり、見学を通して盆栽について詳しく知ることができ、見学した後に生じた疑問などについて同館の学芸員に質問して調べました。それらの活動を生かして、児童は社会科の学習の一環として「盆栽発見新聞」を作りました。まだ3年生なので、新聞といっても「見出し」と「絵」と「文章」のみの簡単なものです。本格的な新聞づくりの学習は4年生から始まりますが、その素地づくりとして、今回の新聞づくりを取り入れました。児童は一生懸命に製作に取り組み、大変すばらしい作品ができました。

 また、この新聞を使って、国語の時間には友達に盆栽について分かったことを発表するスピーチも行いました。友達に自分が一番伝えたいことをしっかり伝えるという目標をかかげ、児童全員が発表できました。

美術館の企画展に出品

 大宮盆栽美術館では、夏休み中に「子どもぼんさい美術館」の企画展が行われ、子ども用の展示やワークショップが行われます。展示会ではこの数年、児童の盆栽新聞を掲示していただいています。作品が飾られることで、児童も喜び、これからの意欲につながると考え、提案しました。また、市内の他の学校の先生や保護者の方に、盆栽美術館での学習を広めたかったことも、働きかけた理由の一つです。特に、NIEとして、このように新聞づくりを導入すれば児童が生き生きと活動することを知ってもらいたかったのです。

 企画展に行くと、児童の作品を熱心に観てくださる方が多くいて大変うれしい気持ちになりました。今回は作品だけでしたが、児童が新聞を製作をしている様子や、学習の計画なども同時に展示できるとさらに観ている方がわかりやすいのではないかと思っています。今後さらに美術館との連携を深めていきたいと考えています。

さらに児童の意欲を高める取り組みにしていく

 今回、自分たちの作品を取り上げてもらうことで、児童の良いはげみになりました。児童は、夏休み中に訪ねた施設などについて進んで調べて、新聞にまとめてみたいと話していました。きっと、すばらしい作品を作ってくれると思っています。

 これからも今回の学習を生かして、新聞づくりの活動にさらに取り組んでいきたいと考えています。

菊池 健一(さいたま市立海老沼小学校教諭/NIEアドバイザー)(2019年8月26日)