中国ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議報告

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 2018年度の中国ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議が8月17日(金)、岡山県早島町の山陽新聞社さん太しんぶん館で開催された。中国ブロック各県から13人、新聞協会から2人が参加し、各推進協議会の活動報告や意見交流を行った。

Ⅰ 基調提言「新学習指導要領とNIE 学校図書館での新聞活用を中心に」

日本新聞協会 NIEコーディネーター 関口 修司氏

 関口氏は、新学習指導要領に新聞の活用が明記されていることに触れながら、「日常化の環境づくり」「学校司書の活用」「複数紙の読み比べ」の重要性を述べた。また、18年度の全国学力・学習状況調査問題(国語)の分析をもとに、求められる読解力である「文章の論理的な理解」「批判的な読み」などは、NIEタイムで培える資質・能力が多いとした。さらに、学校図書館における新聞活用の実際として、新聞コーナーの設置や学校司書による新聞の読み方指導などの紹介もあった。

Ⅱ 各県推進協議会の取り組みと交流

 1 さん太しんぶん館の見学

  山陽新聞社の新印刷工場「さん太しんぶん館」には、NIE・NIB教育の拠点となる学習・見学施設が整備されている。新聞の基本を案内するシアター、新聞の製作工程を紹介したコーナーなどを参加者全員で見学した。

 2 NIEを知る、広めるために        日本新聞協会 新聞教育文化部長 服部 朋子氏

  新学習指導要領をはじめ、NIEを取り巻く環境は大きく変化しており、そうした今だからこそ、NIEアドバイザーの果たす役割は重要であると強調した。日本新聞協会のNIEウェブサイト「教育に新聞を」や各新聞社のワークシートなどが参考になることを紹介し、「いっしょに読もう!新聞コンクール」に向けた学習活動がアクティブ・ラーナーの育成につながるとして応募を呼び掛けた。

3 各県推進協議会の取り組みと課題

  実践指定終了後のネットワークづくりや若手指導者の育成など、NIEの定着と広がりに関わる課題をどの県も同じように抱えている。各県では、さまざまな工夫を凝らして、その解決を図っていた。実践教師が主導するNIE学習会の充実や実践指定校向けガイダンスの定着(広島)、県内初の全校NIE参観日の開催(鳥取県)、NIEアドバイザーが県推進協議会と連携しながら企画運営するセミナーの開催(島根県)、実践指定校への小学生新聞や中高生新聞などの提供(山口県)、NIE活動促進のための「県NIE教育奨励賞」の創設(岡山県)など、参考になる事例が多く報告された。

4 意見交換

  「新学習指導要領の趣旨を生かしたNIE」をテーマに、二つのグループに分かれて話し合った。「社会に開かれた教育課程」「主体的・対話的で深い学び」「資質能力の育成」などを、新学習指導要領のキーワードとして取り上げながら、カリキュラムマネジメントの視点に立ったNIEアドバイザーの働きかけが重要であると確認した。特に、学校教育と社会教育との連携の必要性が指摘され、NIEアドバイザーによる「社会人向け講座」の開設という提案もあった。また、喫緊の課題である若手教員の育成については、新聞のスクラップを職員室の机上に配布する、免許更新講習や初任者研修、大学の講座など、若手の集まりに出向いてNIEの有用性を伝えるなどの手立てが報告された。

畝岡 睦実(岡山県立岡山南高等学校教諭/NIEアドバイザー)(9月20日)