埼玉県実践校の研究発表会開催
- NIEトップ
- リポート NIEの現場から
- 埼玉県実践校の研究発表会開催
2011・2012年度のNIE実践指定校・埼玉県鴻巣市立赤見台第一小学校(吉田順明校長、児童354人)は11月22日に、
「自ら学び、考え、活かそうとする赤見っ子の育成 -新聞を取り入れた学習活動を通して-」
をテーマに研究発表会を行いました。
はじめに、研究授業クラス以外の全クラスで「NIEタイム」が公開されました。NIEタイムは20分間、それぞれのクラスで新聞を使った活動が行われました。
低学年では、新聞からカタカナを見つける活動や新聞写真に題をつける活動が行われました。中学年では、記事をスクラップしたり、スクラップした記事を発表し合ったりする活動が行われました。高学年では、選んだ記事について話し合ったり、新聞で見つけた言葉や熟語を調べる活動を行いました。このような日々の活動が、授業におけるNIEの効果を高めているのだと確信できるNIEタイムでした。
続いて、授業公開が行われました。公開された授業は2年生の生活科と、6年生の総合的な学習の時間でした。
2年生の生活科では、事前に図書館探検をしてきて調べてあることを、児童がグループに分かれて新聞を作る学習を行っていました。割り付けのパターンが工夫されており、児童は主体的に自分たちのグループに合った割り付けを選び、自分が担当する記事を仕上げていました。
6年生の総合的な学習では、「いじめ」「平和」「埼玉」などのテーマに分かれて、グループで作ったスクラップ新聞を紹介し合う活動が行われました。児童一人一人が新聞から読み取ったことを自分事として捉え、考えを発表することができていました。
授業公開の後は、会場を体育館に移して研究全体発表とパネルディスカッションが行われました。
全体発表では、赤見台第一小学校がこれまでの2年間で取り組んできた活動について詳しく説明がありました。
パネルディスカッションでは、埼玉県・神奈川県NIEコーディネーター・赤池幹氏、東京都東十条小学校長・関口修司氏・埼玉県NIEアドバイザー・中山正則氏、そして同じく埼玉県NIEアドバイザー・菊池が新聞を効果的に取り入れる方法や、新聞を使って指導することによって子どもたちにどのような力がつけられるか等について意見を交換し合いました。
NIEアドバイザー/さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池健一(2012年11月26日)