埼玉県NIE推進協議会がオリエンテーション開く
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1 NIE実践のオリエンテーション
9月5日(水)に埼玉会館においてNIE実践オリエンテーション研修会を開催しました。
来賓として、桐淵博さいたま市教育長、吉成勝好日本新聞協会NIEコーディネーター、中田利明埼玉県教育委員会義務教育指導課指導主事をお招きしました。さいたま市(政令指定都市)の桐淵教育長は、NIEを市内全校の小中学校に導入し、NIE担当の指導主事を設置し、率先してNIE教育をリードして下さる方です。また、埼玉県教育委員会は、今まで勤務時間外に行われていた研修会を、県議会での答弁をきっかけに正式な出張として認めて下さり、勤務時間内に行えるようにしてくれた経緯があります。このような体制作りが整っているところが埼玉県の大きな特色と言えます。
その後、「これからのNIEを始めるにあたって」と題して、NIEアドバイザーである大宮西中の小谷野弘子、東越谷小の中山正則、東宮下小の菊池健一、川越女子高の佐藤弥生の各先生が、具体的な実践の仕方の講演を行いました。具体的には、昨年度実践報告集や講師の資料をもとに、学校でどんなNIEができるかということで、新聞活用、新聞製作、新聞機能学習があることや、授業のどんな時に取り上げると効果的かなどの事例紹介がありました。
学校全体での取り組みがどの教科でもおこなえるようにという意図で、学年別全教科の単元一覧表を用いて、NIEを教育課程にきちんと位置付け、年間の見通しを持った取り組みを行う作業も行いました。
校種別研修の小学校では、単元一覧表に
「新聞を直接活用する単元」
「新聞を活用すると学習が深まり広がる単元」
「新聞を活用できる単元」
のようなレベル分けをしたり、新聞週間のイベント、学校公開での作品掲示、新聞形式でまとめを作る学習などをマークする作業も行いました。
教員個々のNIEから、学校組織を活かしたNIEへの転換の大切さが話題となりました。
参加校は下記の通りです。また、今まで不定期に行っていた勉強会を、定期的に夜に開催する「NIE学ばナイト」の提案があり、10月から行うことが承認されました。
埼玉県NIE実践校(20校:小学校9校、中学校9校、高等学校2校)
• さいたま市立上小小学校 • さいたま市立春岡小学校
• さいたま市立大谷場小学校 • さいたま市立柏崎小学校
• さいたま市立新和小学校 • 所沢市立北小学校
• 羽生市立羽生北小学校 • 鴻巣市立赤見台第一小学校
• 長瀞町立長瀞第二小学校 • さいたま市立土屋中学校
• さいたま市立大谷中学校 • さいたま市立与野西中学校
• さいたま市立西原中学校 • 熊谷市立三尻中学校
• 所沢市立東中学校 • 飯能市立飯能西中学校
• 春日部市立豊春中学校 • 草加市立青柳中学校
• 埼玉県立川越初雁高等学校 • 埼玉県立鳩山高等学校 です。
2 埼玉県NIE研究会「NIE学ばナイト」
新学習指導要領に、子どもの真の「生きる力」を育むために新聞活用等が明記されました。
そこで、「NIE学ばナイト」も毎月第2金曜日を定例会(会場は、大宮駅徒歩3分のJACK大宮5F会議室 18:30~)とし、さらに参加された方が満足していただける充実した内容で取り組んでいくこととなりました。
今年度第1回は、10月12日に開催され、新聞社提供の当日の新聞をもとに「私ならこう使う」と新聞活用を考えているうちに参会者が集まってきます。集まったところで、意見交換をし、その後2年目の実践校報告(鴻巣赤見台第一小、さいたま土屋中) が行われました。その後NIEアドバイザーやNIEコーディネーターの赤池幹さんからのアドバイス、参会者からの情報交換を行い有意義なスタートとなりました。
次回は、11月9日(金)会場・時刻は同じです。
埼玉県のNIE活動の紹介
埼玉県では、埼玉県教育委員会、さいたま市教育委員会、埼玉大学、県内に支局等のある新聞社、私立学校協会等によって組織される埼玉県NIE推進協議会(会長 斎藤享治埼玉大学教育学部長、事務局長 石野榮一埼玉新聞社編集局長)が中心になって活動を行っています。毎年、1学期に総会及び研修会、2学期の新聞がNIE新規委嘱の学校に届き始める時期にNIE実践オリエンテーション研修会、3学期には、1年間の実践報告会を開催しています。1998年から、NIE実践校の研究が始まっています。
NIEアドバイザー/埼玉県越谷市立東越谷小学校教諭 中山正則(2012年10月24日)