自分事として考えるために

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 4年生の社会科学習で、「くらしと水」の単元の学習を行っています。

 自分の家や学校にどのようにして水が運ばれてくるのかということを学習しています。また、どうして水道が必要となったのか、また、水を運んでくるためにどのように人々が協力し合っているのかということを詳しく学習します。児童は、学校の水道施設を確認したり、社会科見学で浄水場を見学したりする中で、自分が普段使っている水がどのように運ばれてくるのかをしっかり理解することができました。

 しかし、社会科学習では学習したことをどのように生かすかという視点も大事であると考えております。知識だけを得ても、それを生活の中で生かせなければ本当の学習とはいえません。今回の単元では、児童に普段の生活の中でどのように水を使っていくのかということを考えさせていく活動を取り入れました。

 その際にヒントとなる新聞記事を活用しました。「○○ダム黄色信号」という見出しが付けられた水不足の記事や、「世界の地下水が枯渇の恐れがある」という記事などを使って、身近に水の問題がたくさんあることに気づかせました。
 児童はそれらを読み、学習したことと関連付けながら、これから自分がどのように水を使っていくかということを考えることができました。
 

NIEアドバイザー/さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池健一(2012年10月9日)