道徳の授業でNIE!
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勤務校で使用している道徳の副読本に「五体不満足」の著者として知られる、乙武洋匡さんを取り上げた教材があります。生まれつき手足のない乙武さんが、小学校時代に、友達にルールを工夫してもらいながら遊びをしたことや、先生が乙武さんのことを特別扱いせずに、障害のあることを「当たり前」として受け止められるように指導したことなどが書かれています。 児童はその教材から、友達同士で思いやりをもって接することの大切さや、自分の欠点などを「当たり前」のことと受け止め、強く生きていこうとすることを学びました。
この授業でも新聞の活用を行いました。児童は乙武さんのことについてあまり知りません。そこで、乙武さんが取り上げられた記事を示し、乙武さんのことを詳しく知ってもらうようにしました。そうすることで、教材を大変興味深く読むことができました。
「乙武さんは、小学校の先生もしていたんだね。」
「乙武さんは、地域で子どもを育てようと考え、保育園を立てたんだね。」
と、乙武さんの最近の活動に興味を示していました。
道徳では、副読本などで使用する教材を深めることに新聞が活用できると考えています。今後も道徳の時間における新聞活用をしていきたいと思います。
NIEアドバイザー/さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池健一(2012年6月12日)