九州ブロックNIEアドバイザー会議

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  長崎では初めての九州ブロックNIEアドバイザー会議が、5月19日(土)14時から17時まで長崎新聞社で開催されました。参加者は、九州各県のNIEアドバイザーと各推進協議会事務局長など21名でしたが、新聞協会から長谷川恵一部長や枝元一三・吉成勝好両NIEコーディネーターにも出席していただき、中身の濃い会議になりました。主な内容は下記のとおりです。
 

1.基調報告「NIEフェアから見えてくるもの」   東彼杵町立千綿小学校長  加瀬川 哲文
「読み解く力 新聞で―学校・家庭・地域からのNIE」をスローガンに、昨年11月4日(金)に長崎県で初めて開催した「第1回NIEフェア」の実践報告を行いました。11月のNIE月間を機に、県内の教職員や教育関係者・団体及び保護者等にNIEを知っていただくことを目的としたイベントでしたが、県下各地から160名以上もの方に参加していただき、達成感・充実感を味わわせていただきました。この「NIEフェア」の後、数校でNIEの実践発表会が行われるなど、所期の目的は十分に達成されたようでした。第2回は、今年11月2日(金)に県立佐世保北高校・同北中学校で開催される予定です。ぜひ、ご参観くださいませ。
 

2.NIE実践の現状と課題について各県からの報告・提案
(1)子どもに身につけさせたい力を明確にして、新聞を授業に取り入れることが肝要だ。
(2)NIEアドバイザーの意識の向上を図り、講師招聘に応じるなど、足でかせぐ啓発活動が大切だ。
(3)ファミリーフォーカスなどを活用して、家庭で親子一緒に新聞を読む機会を作ろう。
(4)「NIEネットワーク熊本」のような自主的な教員組織を作ろう。
(5)県教委・市町村教育委員会、各議員との連携も必要だ。
(6)NIEアドバイザーの情報連携・行動連携のために「NIEネットワーク九州」を結成しよう。
 

3.まとめ:枝元一三NIEコーディネーター
(1)中身の濃い報告や協議に九州各県のNIEは確実に進歩しているなあと感じた。新聞が教科書に取り入れられたとはいえ、教科書の記事はもう古い記事であり、常に新しい関連記事を探す意欲がNIEの活用・発展につながる。
(2)NIEに取り組んでいる教職員を巻き込んで「地域の研究会」を立ち上げてほしい。そして、新聞社を中心としたNIEから教育界を中心としたNIEになるよう、全国の自主的研修会に結びつけてほしいと思う。

※17時30分から近くの居酒屋で「情報交換会」も開催されました。昼間以上に盛り上がったことは言うまでもありません。同じ志や悩み?を持つNIEアドバイザー同士、すっかり仲良くなり、7月末の全国大会福井大会での再会を固く誓ったのでありました。

NIEアドバイザー/東彼杵郡千綿小学校長 加瀬川哲文(2012年6月11日)