東北地方太平洋沖地震から命を考える

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先日の東北地方太平洋沖地震では東北地方を中心に甚大な被害を受け、その他の地域でもさまざまな影響が出ています。本校も地震以来、短縮日課に変更になり、下校時は教員の付き添いで一斉下校を行っています。今回の地震は、子どもたちにとって一生忘れられない出来事になると思います。そこで、年度末で時間がないところではありましたが、3年生の道徳の授業で、今回の地震を取り上げました。

まず、子どもたちは事前に家庭にある新聞から地震に関する記事をスクラップする活動を行いました。毎日各紙に地震の凄惨(せいさん)さを伝える記事や写真があります。子どもたちは、それらの中から思い思いに記事や写真を選んでいました。

授業では、地震があった次の日の各紙の読み比べを行い、次に地震で家族を失った方の記事を読みました。そして、一つしかない命を大切にするために今からどんなことができるかを考えました。

「家族のことをもっと大切にしたい」「自分の命をもっと大切にしたい」「被災した人たちのことをもっと知りたい」などの考えが出てきました。

まもなく今年度が終わりますが、子どもたちには引き続き新聞に目を通し、地震のあとの経過をしっかりと見ていってほしいと思います。

さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池 健一(2011年3月26日)