記事から地域や学校のためにできることを考える

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来年度から順次、完全実施される学習指導要領の解説書では、道徳でも「主題のねらいにかかわる新聞などの活用」を学習過程の創意工夫の項目で盛り込んでいます。

今回、3年生の学習指導要領解説書にある「働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働く」ことを学ぶ学習で、新聞を活用しました。活用した記事は、地域で不要になった靴を集め、フィリピンの子どもたちに送っている方に関する記事です。児童は記事を読み、この方がどんな気持ちで靴を集めているのかを考えていきました。そして、考えたことを話し合ったり、新聞にある写真に見出しをつけたりする活動を行いました。また、自分たちにも地域や学校のためにできることはないかも話し合いました。

道徳では、子どもにとって身近でリアルなものを資料として用意する必要があると考えています。新聞は道徳の授業にとってたいへん優れた教材であると感じました。

さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池 健一(2011年3月4日)