新聞を活用した教育実践データベース

将来に向けた課題について新聞で調べ、解決方法を考えよう 初心者向け

那須烏山市立荒川小学校(なすからすやましりつあらかわしょうがっこう)

実施年度

2022年度

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 6年
使用教科書発行会社 その他
とちぎ未来創造プラン~未来を創るアイデアを提案しよう~
未来に向けての課題を的確に捉え、未来志向で新たな価値を創造していける資質・能力の向上を図る。
総合的な学習の時間の課題設定に新聞活用学習を取り入れた。
新聞活用学習

1~4時:県の将来に向けた課題をつかみ、学習課題の設定をする
5~12時:設定した課題について調べる計画を立て、新聞記事を活用して調べる。新聞からの情報をもとに新たな取り組みについて考える
13~19時:調べたことを提案文にまとめ提案する
20~21時:単元の振り返りを行う

5~12時

「将来に向けた課題について調べ、解決方法を考えよう」
・「とちぎ未来創造プラン」における県の将来に向けた課題について調べる計画を立て、新聞記事を活用して調べるとともに、県内外の新たな価値を創造する取組について知る
・調べた新聞からの情報をもとに、思考ツールなどを活用し、比較したり、分類したり、関連付けたりしながら、課題解決に向けた「ひと」や「もの」の創造、考え方や取り組みなどの新たな価値について考える
・実現可能性や、社会的効果、必要経費、費用対効果についても検証し、実現に向けて現実的な提案になるように検討する

課題設定の場面では、新聞記事の内容から県の課題を比較・分類し、情報を取捨選択し、今までの学習で関心をもったこととも結びつけながら、課題設定できるようにする。信頼性が高く、即時性をもった新聞というメディアを活用することで、確実な情報を根拠に課題を設定することで、社会のニーズを捉え、説得力を含んだ課題設定ができるように指導する。

自分の課題から記事を見つける活動は、普段から新聞に触れることが少ない児童にとっても、大変よい機会となった。様々な新聞から課題に関連する記事を見つけるだけでなく、新たな取り組みのヒントとなったり、記事をもとに考える視点が広がったりする様子が見られ、効果的に活動することができた。

新聞記事を総合的な学習の時間の課題設定の場面で活用することで、必要な情報を取捨選択できる力を高めることができた。新聞という様式の特徴を理解し、単元や授業のねらい、達成のためにどう活用していくかが大切になるので、記事を使うことが目的にならないように、新聞のもつ教材としての教育的価値を有効に使うことに気を付けた。また、小学校という発達段階に合わせることも重要であり、読解に無理のない子供新聞の記事など、選んで指導に活用した。

実践者名:那須烏山市立荒川小学校 吉田正哉