新聞を活用した教育実践データベース

選挙に行かない人を行きたくさせるにはどうすればよいか

飯田市立旭ヶ丘中学校(いいだしりつあさひがおかちゅうがっこう)

実施年度

2022年度

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 3年
使用教科書発行会社 光村図書
合意形成に向けて話し合おう
選挙の投票率を上げる取り組みを、新聞を根拠に考え、主張・整理することを通し、他者の意見に耳を傾け、比較・検討しながら納得できる結論を出せることを学ぶ。
それぞれが選んだ新聞記事をもとに、タブレットを用いて自分の考えをまとめる。「実現可能か」「効果的か」の観点に沿ってそれぞれの主張を整理する。
新聞活用学習

(1)テーマを提示すると同時に前年度の学びを振り返り、学習の見通しをもつ
(2)根拠が明確な主張をするため、テーマに対する情報収集を行う
(3・4)集めた情報を基に、テーマに対する主張を、対手意識をもって組み立てる
(5)根拠を示しながら話し合いを行い、合意形成を目指す

2022年11月30日(水)

(1)「全員が納得する形で決めるにはどうすればよいか」という学習問題を確認する。
(2)話し合いで大切なことを出し合う。
(3)グループごとに新聞記事を根拠に自分の考えを伝える
(4)「実現可能か」「効果的か」という観点で考えを整理する
(5)よりよい方法について話し合う
(6)本時を振り返る

・一人一台端末を活用しそれぞれの考えをまとめる
・観点に沿って、付箋を使ってまとめる
・一つの結論を出すに至らなくても、その過程を大切に振り返る

新聞記事の内容と、既習の知識・自身の経験などを結びつけ、自信をもって伝える姿があった。また、観点に沿って話し合う活動を通して、他者の考えにも寄り添い考えを深める姿があった。

【成果】
・根拠があるため、どの生徒も自信をもって発表することができた。
【課題】
・自分の考えを整理するまでに時間がかかった。
・計画していた時数では足りず、家庭学習とする生徒も多くいた。
・新聞で自分の考えにあう記事を見つけるよりも、インターネットを用いる方が早くて便利だと考える生徒も多くいた。新聞のもつ情報の信頼性を確認する必要があった。

実践者名:飯田市立旭ヶ丘中学校 小山ひかり