新聞を活用した教育実践データベース

地元の伝統工芸について分かりやすく新聞にまとめよう 初心者向け

飯山市立飯山小学校(いいやましりついいやましょうがっこう)

実施年度

2022年度

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 4年
使用教科書発行会社 東京書籍
長野県の伝統工芸
伝統工芸品について新聞にまとめた子供が、わかりやすい新聞にするために見出し、写真、文章構成に着目してアドバイスしあいながら推敲していくことができる。
読みたくなる紙面構成について考える。
新聞制作学習

(1)飯山市の伝統工芸をについて考えよう(2時間)
(2)長野県の伝統工芸について調べよう(3時間)
(3)調べたことを新聞にまとめてよう(4時間)
(4)友だちの作った新聞を読もう(1時間)

2022年11月28日(月)

地元の伝統工芸について調べたことをもとに、新聞アプリ「ことまど」を用いて新聞作成。
(1)教師から同じ事象を取り上げた2つの記事を提示する。
(2)新聞を読み比べて、どちらの記事を読みたいか、その理由を考え、新聞作りで大切なポイント「見出し・写真・文章」を確認する。より内容が伝わるものに推敲していけるように参考にする。
(3)友だちと記事を交換して、ポイントにそって「もっとこうしたらいい」などのアドバイスを付箋に書いて新聞に貼っていく。
(4)友だちからのアドバイスをもとに、新聞を作り直していく。

・新聞を作り直すとき、消しゴムで消したり、マスの数を意識したりしなくても容易にできるように、新聞アプリ「ことまど」を用いて制作する。

学習したローマ字をもとに新聞アプリ「ことまど」に文字を打ち込む子供。印刷された紙面を見て「本物みたい!」と喜ぶ声があがった。お互いの新聞を読み合い、3つのポイントにそってアドバイス活動を行い、それをもとに新聞を作り直していった。作り直す際にも、写真の貼り付け直し、文字の書き直しなど簡単にできるので、意欲的に取り組む姿が見られた。

【成果】
・導入の段階で担任が提示した2つの新聞を比較する中で、相手に伝わる紙面にするために、どんなことが大切になるのかを考えたことで推敲のためのポイントを「見出し」「写真」「文章」の3つにしぼることができた。
・例えば、A児はB児の「種類がたくさんあるお六ぐし」という見出しと、櫛が一つだけの写真を見て、「種類がたくさん写っている写真を入れた方がいいよ」と付箋にアドバイスを書いた。アドバイスを受けたB児はタブレットで「お六ぐし」の写真を調べ始め、様々な種類の櫛が写っている写真を見つけ出し、より相手に伝わりやすい新聞に作り直すことができた。
【課題】
・新聞アプリ「ことまど」を利用できない学年もあり、他学年でも活用できるように検討したい。

実践者名:飯山市立飯山小学校 清水 隆生