新聞を活用した教育実践データベース

NIEで資質・能力の育成を 初心者向け

別海町立上西春別中学校(べつかいちょうりつかみにししゅんべつちゅうがっこう)

実施年度

2022年度

教科、科目、領域

中学校: その他(朝学習の時間他)
学年 中学 1年 、2年 、3年
使用教科書発行会社 その他
まわし読み新聞
新聞活用学習

(1)新聞の構成や読み方を知り、気になる記事を見つけて感想や意見を持つ。
(2)気になる記事をプレゼンして、意見を交流する。
(3)グループで記事を持ち寄り、新聞に再構成する。
(4)他のグループにプレゼンし、意見を交流する。

朝や放課後の10分×5回他

(1)新聞を読んで、気になる記事を切り抜く。
(2)グループ内で感想や意見をプレゼンする。
(3)切り抜いた記事をレイアウトしながら台紙に再構成する。
・レイアウトを考え、記事を貼る。
・自分が選んだ記事に感想や意見を書く。
・新聞の題名を決める。
(4)他のグループと意見交換や付箋による意見交流を行う。
(5)活動を振り返る。

・1人1部ずつ配布される新聞配布日を基準に日程を設定した。
・自校の学校教育目標の具現化や、各種調査結果等における課題の解決のための検証改善サイクルの一環として、年間を通して実施した。

・新聞への興味・関心の低さが課題であったが、新聞の構成に疑問や気づきを持ったり、テレビやSNSでは知りえなかった情報に接することができる良さに気づくなど、新聞への興味・関心を持つことができた。
・「ゆるーく、楽しく」をテーマに、新聞を通して社会や学級の仲間とつながり、関わりながら取り組む様子が見られた。

まわし読み新聞の活動において、本校で身に付けさせたい資質・能力の育成を目指せることを実感できた。生徒たちもまた、この活動で大切なことは何か、この活動にはどんな価値があるのかを、実感を伴って理解していることが分かった。この活動を通して新聞への興味・関心は高まったが、日常的に新聞を閲覧する姿は見られない。実践指定校として複数の新聞が毎日届く利点を生かして、生徒がより新聞に触れる環境を整えたい。
次年度へ向けて教育課程へどう位置付けるかを十分検討し、本校で育成を目指す資質・能力や学習の基盤となる「情報活用能力」の育成を目指したカリキュラムマネジメントを行いながら、魅力あるNIEの活動へ向けて、目の前の子供のために、全職員で取り組みたい。

実践者名:別海町立上西春別中学校 主幹教諭 早瀬 香織