新聞を活用した教育実践データベース

壁新聞を作ろう 初心者向け

甲賀市立甲賀中学校(こうかしりつこうかちゅうがっこう)

実施年度

2021年度

教科、科目、領域

中学校: 国語 、地理 、総合学習
学年 中学 2年
使用教科書発行会社 光村図書
国語の学びを振り返ろう
新聞の構成や特徴を知る。テーマに合った情報を精査し、取捨選択する。新聞の見出しや本文を工夫し、紙面をグループで協力して作っていく。
新聞を手に取り、割り付けや見出しの工夫について確認する。
新聞制作学習

(1)新聞の構成や特徴について知る
(2)1年間の国語の学習を振り返り、できるようになったことを出し合い、グループで壁新聞のテーマを一つに決める
(3)情報を精査し、取捨選択し、模造紙を分け合って新聞を製作する
(4)できた新聞をクラスで発表し合う

国語科

・一人ずつ新聞を手に取り、構成や工夫について気づいたことを出し合う活動を行った。特に割り付けや見出しに注目させた。
・1年間の学習を振り返り、できるようになったことや考え方が変わったことを出し合い、グループで壁新聞のテーマを一つに決めた。
・新聞記事を作るためには、まず情報を集め、整理することが大切である。テーマに合った情報を精査し、取捨選択することも必要である。また、わかりやすい紙面になるよう、見出しや文章、図・表・絵などの配置を考えなければならない。新聞を読む立場から作る立場になることで、新聞の作りについてもう一度考えた。
・模造紙半分の大きさを5人の班員で分け合い、それぞれが記事を書いた。
・新聞は単純に横長の形の記事ではないことを学習していたので、割り付けの工夫が見られた。
・小見出しも各自考え、色も付けて美しい仕上がりとなった。
・授業で発表の機会も設けた。

個人での新聞作成は社会科の授業でできていたので、班で新聞を作成をする時の注意点を説明した。

・1年間でどのような学習をしてきたか、発表によってしっかり振り返ることができた
・1年間で学習した内容がたくさんあるので、何を取り上げるべきか、情報の精査に時間がかかっていた
・新聞を書くことで、①見出しは伝えたいことを短くするために体言止めなどを用いる、②本文はできるだけ具体的にする、③伝えたいことを意識する――ことなどの大切さを体感できた

【成果】新聞制作学習のために、新聞を読むことから始め、「今、どんなことが起きているか、細かい所まで知ることができるので良かった」「自分の知らない知識がたくさん載っているのでおもしろい」「家で新聞を取っていても読めてないので、学校で読めて楽しい」「おもしろいことやびっくりすることがあって楽しい」「物事について考えることができて良い」といった感想があった。新聞を作ることと読むこと、自分の考えを持ち、発信していくことの全てがつながっており、どの要素も欠かせないと感じた。
【課題】今後は社会的課題を見つけて、ともに学んで解決できる力を付けていきたい。

実践者名:甲賀市立甲賀中学校 井原亜矢子