新聞を活用した教育実践データベース

自分の考えを発信しよう 初心者向け

芦別市立上芦別小学校(あしべつしりつかみあしべつしょうがっこう)

実施年度

2021年度

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 6年
使用教科書発行会社 教育出版
説得力のある文章を書こう
これからの情報化社会を生きていく上で必要な情報の発信者・受信者としてメディア・リテラシーを養っていくこと
説得力を持たせるために必要ことを学ぶ
新聞活用学習

(1)新聞の投書を参考に、情報発信の方法や意見文の書き方について知る。(2)生活の中から課題を見つけ、意見文を書くための取材を行う。(3)~(5)意見文を書く。(6)友達と読み合い、感想を伝え合う。

1,5

新聞の読者投稿欄の中から、説得力があると感じる記事を事前に一つ選んでおく。1時間目に学習の見通しをもたせ、選んだ新聞記事の説得力があると感じた表現方法についてまとめる。その後、意見文で主張したい事柄について決定する。2時間目以降、必要な情報を集めて意見文を書く。5時間目に説得力のある文章になっているか、新聞記事を参考に推敲を行う。6時間目に良い表現に着目して交流をする。

最初に選ぶ記事は読者投稿欄に限定するよりも、社説など記者が書いた文章なども用いて、説得力をもたせるために必要な表現を学ぶ方がよいかもしれない。よい表現方法について各自でまとめるのではなく、全体でおさえておく必要があった。意見文のテーマは一定の制約を設けた中で選択した方が良かった。

実際に新聞に投書することを伝えるとやる気になる児童もいたが、意欲が低下してしまった児童もいた。また、新聞の投書内容に影響されて、記事に対する感想文になってしまう児童がいた。

NIE実践指定校となり、新聞を活用することで、教師自身が新聞を読んで社会に関心をもち、知見を広げることができた。そのため、授業の中でも関連する話題で知識の上乗せをすることができるようになった。教師が多くの情報をもつことで、子どもの情報も増やすことができることをあらためて実感できたことは大きな収穫であった。今後も教師自らメディアリテラシーを高め、子どもに伝えていきたい。今回の授業ではあまり成果を上げられなかったが、留意点に挙げたことを取り入れれば、より効果的に活用できたかもしれない。推敲の際、新聞記事のどの表現を生かしたのかが不明確で、新聞をどう活用したかを見取ることが難しかったのが課題である。今後は、新聞を使って何を学ばせたいのかを明確にし、効果的に活用する方法を考えていきたい。

実践者名:芦別市立上芦別小学校 中西亜美