新聞を活用した教育実践データベース
新聞を身近な存在に!~スクラップ&スピーチの取り組み 初心者向け
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愛南町立内海中学校(あいなんちょうりつうちうみちゅうがっこう) |
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実施年度 |
2020年度 |
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教科、科目、領域 |
中学校: 特別活動 、その他(朝の会の活用) |
学年 | 中学 1年 、2年 、3年 |
使用教科書発行会社 | その他 |
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朝の会におけるNIEタイム |
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新聞記事を読む機会を増やし、世の中の出来事に対する自分の意見や考えを持たせる。また、自分の考えを分かりやすく伝えるための表現力の向上を図る。 |
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(1) 各クラスの教室にNIEコーナーを設置する。
(2) 各クラスに一冊のNIEノートを置き、生徒が一人ずつ順番でスクラップを担当する。(新聞記事のスクラップとスクラップシートの記入)
(3)毎週1回のNIEタイムで、担当生徒がスクラップの内容を発表する。(スピーチ)
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毎週1回のNIEタイム |
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(1)各教室にNIEコーナーを設置し、新聞をいつでも誰でも読めるようにする。 |
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生徒の聞き取る力が不十分な場合、発表を一度聞いただけでは、記事の内容を完全に理解するのが難しい。そのため、事前に新聞記事を配布して読ませておくなどの工夫も必要である。また、選ぶ記事の内容によって、その後の意見交換の深まりが左右されるため、教師の事前指導やチェックが必要になることも考えられる。 |
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新聞というと難しいものというイメージがあり、敬遠しがちで、新聞を読む機会がなかった生徒が多かったが、実際に目を通す機会が増えたことで、新聞を読むことが楽しいと感じる生徒が少しずつ増えてきた。また、世の中の出来事と、授業で学習することのつながりに気付き、意欲的にスクラップやスピーチの活動に取り組む姿が見られるようになってきた。
家庭で新聞を購読していないため、普段、まったく新聞を読むことがない生徒もいたが、新聞に親しむための環境を整備し、機会を確保したことで、新聞に目を通す習慣が身につきつつあり、世の中の出来事に対する興味や関心も高まってきた。また、スピーチなどの表現活動を通して、自分の意見を分かりやすく相手に伝えようとする意識の高まりも感じられるようになった。ただ、自分の意見を述べることはできても、友達の意見に対する意見を述べたり、人と意見を戦わせたりする力は十分ではない。また、多面的・多角的な見方や考え方が身についておらず、意見や感想が一つの方向に流れる傾向が強い。多様な考え方が導かれるような記事の選定や、教師の働きかけの工夫が求められる。
実践者名:愛南町立内海中学校 山岡 一孝