新聞を活用した教育実践データベース

新聞の読み比べ 初心者向け

上田市立第二中学校(うえだしりつだいにちゅうがっこう)

実施年度

2020年度

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 3年
使用教科書発行会社 その他
新聞コーナーを盛り上げよう!
新聞で扱われている多様な様式の文章を読み比べ、書き方の違いやその特徴に気づくことができる。
新聞活用学習

【第1次導入】①全校の新聞コーナーに飾る新聞を作るための見通しをもつ。
【第2次展開】②新聞がどのような記事からできているかを学ぶ。(NIE出張授業)③同じテーマで様式が違う2つの記事を読み比べ、その特徴を考える。④スクラップしてきた記事から興味関心のある記事を選び、グループで書き方の役割分担をする。⑤⑥それぞれの文章の特徴に留意して報道文、論説文、随筆分として記事をまとめ直す。
【第3次終末】⑦新聞コーナーに掲示して全校からの意見や考えをもらう。

50分授業 全7時間 本時は第3時

朝日新聞「天声人語」と産経新聞「主張」に掲載されているレジ袋有料化についての記事について、「材料」「構成」「表現」の3つの観点から読み比べを行い、違いやその効果についてまとめる。

使用する新聞記事は、同じ話題を扱ったものを用意する。

(「材料」と「表現」に着目した生徒の振り返り)
2つの記事を読み比べて同じ話題の記事でも、使う材料や表現が違うと読む人のとらえ方も変わることが分かった。「怖くなる」などの感情を入れると随筆になり、「だ」や「である」といった強く言い切る意見を入れると論説文になる。

新聞の教材化という面では、表現という部分に重点を置いて単元を構成した。国語科で新聞活用の実践を行ったが、新聞が補助教材や資料として有効に使われたことが生徒の姿からも分かった。新聞で学んだ文章の種類やその特徴を活用しながら、今後の学習活動や学校行事、生徒会活動など、さまざまな場で表現できる態度を育てていきたい。

実践者名:上田市立第二中学校 倉科宗和