新聞を活用した教育実践データベース
まわしよみ新聞✗SDGs✗意見文の作成 初心者向け
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滋賀県立栗東高等学校(しがけんりつりっとうこうとうがっこう) |
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実施年度 |
2019年度 |
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教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): 国語 |
学年 | 高校(高等専門学校を含む) 3年 |
使用教科書発行会社 | その他 |
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「世界の課題へ 最初の一歩 ~見つけよう!身近なSDGs~」 |
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担当するSDGsの目標について記事を集め、まわしよみ新聞を作成する。記事の読み比べやレイアウトの相談等を通して意見交換を行い、自分達のできることを広く考える。 |
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持続可能な世界の実現のために、自分にできることを考える。新聞は意見文作成のための資料として用いる。 |
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(1) 担当する目標に関係する記事を集めて、レポートを作成する。(3時間)
(2)新聞活用学習(1時間)新聞記事の中から、17の目標に該当すると思われるものを選び、付せんにコメントを記入して記事に貼り付ける
(3)「まわし読み新聞」および意見文の作成(6時間)
(4)出前授業(京都新聞社の講師)と各班の発表(1時間)
(5)意見文の作成(1時間)
(6)SDGs授業記念版の発行(朝日新聞社と連携)
(7)アンケート記入、振り返り(1時間)
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意見文の作成 |
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○まわしよみ新聞の作成や各班の発表を通して深めた考えを、400字程度の意見文にまとめる。 |
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○まわしよみ新聞の作成にあたって、じっくりと新聞記事を読み込む時間を確保することが大切である。まわしよみ新聞のレイアウトを考えたりイラストを描いたりする際にも、さらに時間をかけて記事を読み、意見を交換していた。それらの時間の蓄積が意見文の作成に生かされたと思う。 |
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○似たような話題のところでも、結論や考え方が違っていておもしろかった。考えさせられるような話題が多く、これからどうしていけばよいのか、自分なりに考えさせられたと思う。
○新聞記事をまとめて、意見や改善点などを出していくのはとても難しかった。特に文字数を考えて、その範囲内で書くことが大変だった。他の班のテーマもいろいろあっておもしろく、そんな言い回しやまとめ方があるんだと参考になった。
○教室で社会問題について学ぼうとする時、「新聞」は教材として極めて優れたものであることを改めて認識した。また、SDGsという「新しい物さし」を取り入れることで、視点が広がり、問題意識をもつことにつながった。
○意見文をまとめるにあたっては、一つの記事を熟読するだけでも、ある程度の意見文が書けることがわかった。新聞記事は情報源としてだけでなく、意見文の「お手本」として大変参考になった。
○しかし、その反面、どこからが自分の意見であるのかを明らかにすることが難しいと感じることがあった。社会問題に対する生徒の意見や感想は、「型どおり」のものになりがちである。「受け売り」や「型どおり」を超えたものに到達するために、より多く読み、より広い視点で考えることが今後の課題である。
実践者名:滋賀県立栗東高等学校 三木由美子