新聞を活用した教育実践データベース

新聞の"読む・考える・書く"機能を生かして生徒の探究心を培う

福岡県立小倉南高等学校(ふくおかけんりつこくらみなみこうとうがっこう)

実施年度

2019年度

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): キャリア教育・進路指導
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
使用教科書発行会社 その他
新学習指導要領の求める「思考力・判断力・表現力」を育成する
新聞活用学習

原則毎週金曜日

朝テストの時間

本校には朝テストの時間に「ミニ小論文」(毎週金曜日)の時間が設定されている。この時間は週1回、生徒が新聞記事に触れる機会であり、1年生は「知識を得る」、2年生は「思考する」、3年生は「論述する」という目的を設定している。問題は、担当教員が新聞記事をもとに作成している。

選択する記事の内容は、多くの人の目に触れるという点で、どの新聞にも掲載されているような記事を選択。同時に、関連する記事をテスト用紙の裏面に掲載しており、できるだけ問題作成で使用した新聞とは違う新聞の記事を選択するようにしている。

「記事の要点をつかむことができるようになった」「大学受験における課題文型の小論文に対応できた」などの反応が多かった。

一見すると難しいだろうと思われる記事であっても答えを出すために必死に考える姿勢も身についてきた。教員が授業中に出題記事の補足等をすることもあるが、特に3年生は少しずつ反応がよくなっている。9月の公開授業では新聞から気になる記事を選択するという作業をしたが、生徒がどのような記事を選択するかという点については、「政治」「経済」「社会」などの記事が多く、思った以上にスポーツ関連の記事は少なかった。これは日頃の課題等でそのような記事が少なく、忖度した結果ではないかと考えられる。

実践者名:福岡県立小倉南高等学校 出口 貫