新聞を活用した教育実践データベース

新聞となかよくなろう 初心者向け

札幌市立手稲宮丘小学校(さっぽろしりつていねみやのおかしょうがっこう)

実施年度

2019年度

教科、科目、領域

小学校: 国語 、生活 、特別活動
学年 小学 2年
使用教科書発行会社
まわし読み新聞をつくろう
写真や見出しを手がかりに気になる新聞記事を選び、自分なりの感想をもつ。友達と感想を交流し、選んだ記事を再構成して新聞を作る。
写真から記事を選ぶ経験をさせておく。主に小学生新聞を利用した。
新聞制作学習 新聞活用学習

1 写真や見出しから気になる記事を選んで、自分なりの感想をもつ。
   友達に記事の紹介をして、感想を交流する。
2 グループごとに選んだ記事を新聞にまとめて、それぞれの記事の感想を書く。

1~2時

(1)新聞から写真や見出しを手がかりに気になる記事を探して切り抜く。
(2)選んだ記事の感想をもつ。
(3)グループ(4~5人)で選んだ記事を紹介し合い、記事についての感想を交流する。
(4)グループごとに選んだ記事を1枚の新聞に再構成する。
 ・記事に共通することを見つけて新聞の題名を決める。
 ・レイアウトを考え、記事を貼る。
 ・自分が選んだ記事に感想を書く。
 ・他の人の記事についての感想を付箋に書いて貼る。
(5)他のグループのまわし読み新聞を見感想を交流する。

1グループに小学生新聞を中心に一般紙の含め6~8紙を用意した。
この活動の前に写真を選んで感想を書くスクラップ活動、毎日小学生新聞の6さいのニュースを書き写して、感想を書くスクラップ活動を行っている。

出来上がった新聞を見て、「新聞で新聞ができた」と驚いていた。他のグループの新聞を見て、「この記事おもしろいね」「同じ感想だ」と賑やかに話し合っていた。「記事を選ぶのに迷った」「記事を切るのが大変だった」「いろいろな記事でできていておもしろかった。習っている空手の記事を選んだ友達がいて嬉しかった」「好きな写真を見つけて楽しかった」と新聞と関わる楽しさを感じる子が多かった。

実践を終えて、低学年でも新聞を活用できる手ごたえを感じることができた。新聞は難しくない、楽しそう、おもしろそうと思わせるように心がけて取り組ませた。2年生にとって、ちょっと背伸びをした活動なのがよかったように思う。新聞だけを取り立てて扱うことは時数的に難しく、今年度は学級での取り組みということもあり、国語や生活、道徳などで柔軟に新聞を使った授業を行うことができた。今年度、新聞に興味を持った子ども達が、引き続き新聞を使った授業や活動ができるようにつなげていくことが必要だと感じた。新聞を活用することで、低学年でも、情報を選んで自分なりの考えをもつ、友達の考えと比べる、自分の考えを発信するなどの力を付けられると思った1年間だった。

実践者名:札幌市立手稲宮丘小学校 志村 知子