新聞を活用した教育実践データベース

新聞の社説を比較して読み、根拠を明確にして自らの考えをもつ 初心者向け

北九州市立引野中学校(きたきゅうしゅうしりつひきのちゅうがっこう)

実施年度

2018年度

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 3年
使用教科書発行会社 光村図書
新聞の社説を比較して読もう
社説を読み比べ、気づいたことを交流する活動を通して、根拠を明確にして社説について自分の意見をもてるようにする。
読み比べる社説を厳選する必要がある。
新聞活用学習

1.新聞の社説の構成や論理の展開の仕方、主張などを実際の社説を使って確認する。
2.同じ題材を扱った2つの社説を読み、内容を確認する。
3.前時で読んだ社説を観点を分け整理し気づいたことをまとめ、社説を評価する。
4.論理の展開を工夫して、意見を主張する文章を書く。

第3時目

1.前時の学習を想起し、本時のめあてを確かめる。
2.前時に読んだ2つの社説を読み返し、「あなたが編集長ならどちらの社説を採用するか」という課題を把握する。
3.2つの社説を観点を分け整理する。
4.整理して気づいたことをグループで交流する。また、交流した内容を全体で発表する。
5.交流した内容をもとに、どちらの社説を採用するかを考え、社説を評価する。
6.評価したものを全体で発表する。

学習活動の(以下同)2.課題解決の条件として共感できる文章はどちらかということを意識させ、単なる主張の好き嫌いによって決めることがないようにする。
5.交流した内容が評価する根拠になることを確認し、自分の考えをもつことができるようにする。
5.根拠を明確にして自分の考えをもつことが評価につながることを確認する。

・最初は内容が難しくわかりにくかったが、観点を分け整理することで内容を理解することができ、根拠をもって評価することができた。
・2つの社説を読み比べることは難しかったが、それぞれ違う書き方や考えを述べていて、目線を変えるとどちらも良い社説だと思った。

成果
・社説への興味をもたせるために、身近な話題が題材となっている社説を選んだので意欲的に取り組むことができた。
・「自分が編集長ならどちらの社説を採用するか」という課題を設定したことで、社説を読むことへの目的意識をもつことができた。
課題
・社説を評価する際に、難しい言葉があまり使われていない読みやすい社説を選ぶ生徒が多くいたことが課題であった。

実践者名:北九州市立引野中学校 檜原岳展