新聞を活用した教育実践データベース
スーパーマーケット人気の秘密 販売の工夫を探せ‼ 初心者向け
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名古屋市立大宝小学校(なごやしりつたいほうしょうがっこう) |
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実施年度 |
2017年度 |
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教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
学年 | 小学 3年 |
使用教科書発行会社 | 東京書籍 |
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わたしたちのくらしと店のしごと |
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商店を見学したり調査したりして調べ、それらの仕事に携わっている人々の工夫や努力を考え、表現することができる。 |
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新聞記事を資料として、見学したスーパーマーケットの他店舗や異なるスーパーマーケットの販売の工夫と比較し、追究意欲を高める。 |
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(1)保護者アンケートからスーパーマーケットの利用実態を捉える。【2時間】
(2)スーパーマーケットの見学から、人気の秘密を調べる。【3時間】
(3)スーパーマーケットを取り上げた新聞記事から、消費者のために、どのような販売の工夫をしているのかを調べる。【3時間】
(4)販売方法の課題を捉え、これからの自分の関わり方を考える。【2時間】
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6時間目~8時間目 |
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スーパーマーケットの見学を終え、消費者の要望に応じて、様々な販売の工夫が行われていることを振り返った。子どもは、見学を通して多くの販売の工夫を見つけたことにより、とても学習に満足していた。そこで、電子マネーとして使えるカードと新聞記事(2016.10.25 中日新聞「ヤマナカが電子マネー 来月から60店で順次導入」)を提示した。すると、「このカードで品物が買えるの?」「電子マネーは、他のスーパーでも使えるんだよ」など、電子マネーに興味をもった声が次々に上がる。「お店は、何のために電子マネーを取り入れたのかな?」と問うと、「買う人が、お金を出す時間がいらなくなる」「電子マネーだとポイントがつくんだよ」など、電子マネーの導入も消費者の要望に合わせた販売の工夫であることを捉えていった。 |
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3年生の生活実態として、新聞に慣れていない児童がとても多いため、写真があったり、分かりやすい図があったりする記事を活用して提示する。また、記事の内容を理解するために、国語辞典を活用して、内容を正確に捉えさせるようにする。 |
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学習を終えて「あれだけ見学で調べたのに、まだ販売の工夫があるなんてすごいな」と新聞を通して、広がる販売の工夫に気付き、驚きの声を上げていた。
成果:スーパーマーケット見学での調べ学習に満足していた子どもにとって、新聞を通して新たな販売の工夫に気付くことができたため、追究意欲を高めることができた。
課題:新聞を通して、現在も販売の工夫が考えられていることを知り、追究意欲をさらに高めることができた。一方、新聞で捉えた事実が子どもの生活とはかけ離れたものであったため、自分との関わりを見い出すことができない子どもの姿も見られた。
実践者名:名古屋市立大宝小学校 森山 勇二