新聞を活用した教育実践データベース

新聞を通して生活を豊かに

岩手大学教育学部附属小学校(いわてだいがくきょういくがくぶふぞくしょうがっこう)

実施年度

2015年度

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 5年 、6年
使用教科書発行会社 教科書を利用していない
自分の言葉を残そう
興味を引かれた新聞や雑誌などの記事を集め,それに対する意見や感想を書くことができる。
新聞制作学習

国語の学習として,興味のある記事を集めスクラップ新聞を制作した(通年)

通年

自分の興味のある新聞記事をスクラップし,週ごとにスクラップ新聞を作成した。1年間継続して取り組み,作成したスクラップ新聞は班ごとに読み合い,交流した。
(1)スクラップ新聞の作成の仕方を学ぶ
 5年生の「新聞を読もう」の単元の学習と並行して,スクラップ新聞の作成の仕方を全員で学び,共通理解を図った。また,昨年度取り組んだスクラップ新聞の例を提示し,子どもたちがイメージしやすいようにした。
(2)作成したスクラップ新聞の交流
 作成したスクラップ新聞は班ごとに読み合う時間を取った。感想を付箋に書き込み,お互いの感想を伝え合うことで,次の
新聞作成に生かすことが
できた。
(3)共通テーマによるスクラップ新聞の作成
 東日本大震災から5年経った3月11日の新聞を人数分用意し,全員が震災を扱った記事を読み,共通のテーマでスクラップを行った。今まではそれぞれが違うテーマでスクラップを行ってきたが,今回は初めて共通のテーマで行った。同じテーマであっても選ぶ記事が違っていたり,同じ新聞の記事を選んでも感じることが違っていたりと,1年間スクラップ新聞を取り組んできてまとめとなる学習になった。

・昨年度の製作をモデルとして提示し,子供たちがイメージしやすいようにした。
・お互いの感想を伝え合う活動を取り入れたことで,子供たち自身でブラッシュアップが図られた。

・1年間継続してスクラップ新聞に取り組んできたことで,子どもたちは抵抗なく新聞を読むことができるようになった。
・言葉への興味や関心が高まり,言語感覚が豊かになった。また,新聞記事を自分の言葉で要約することで,文章を読み取る力が高まった。
・作成したものを見合ったり,友達からアドバイスをもらったりしながら,意欲の継続を図っていく必要がある。

実践者名:岩手大学教育学部附属小学校 小原 ひとみ