実践指定校実践例 2012年度

新聞記事を活用した社会科の学習

北上市立黒沢尻東小学校(きたかみしりつくろさわじりひがししょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 6年
大昔の人々の暮らし
縄文時代の人々の暮らしの様子について,新聞記事から調べることができる。
新聞スクラップの活用
新聞活用学習

朝学習  三内丸山遺跡に関する新聞記事をスクラップする。
1時限目 遺跡から出土したものから,縄文時代の人々の暮らしの様子について考えることができる。            

第1時

1 本時の学習課題を確認する。
  三内丸山遺跡で生活していた縄文時代の人々は、どんな生活をしていたのかを調べよう。
2 新聞記事から、縄文人の暮らしについて調べる。
 (1) 新聞記事の見出しなどを基に、食べ物について書いてあるのは、どの記事のどの部分かなど、観点ごとに目星を付けさせてから調べさせる。
 (2) 調べた数値を実感を伴って把握させるために身近なものと比較させる。
3 調べたことから、縄文時代の人々の暮らしの様子について考える。
4 本時のまとめをする。
5 学習の振り返りをする。

 くらしを理解する視点として、「建物」、「食べ物」、「人数」等を取りあげる。児童は、新聞スクラップを活用して情報を収集して取り出すことができる。しかし、取り出した情報は、児童にとって実感をもってとらえることが難しいのではないかと考えられる。そこで、実感をもってとらえることができるためのしかけを用意して、縄文時代の暮らしの様子について考えることができるようにした。

・新聞記事の見出し、新聞記事の要約を活用して、示された観点に沿って調べる事ができた。 
・調べた内容(数値で示されているもの)を児童にとって身近なもの、人と比較させる場面は、児童が比較している映像を驚きの声をあげながら、食い入るように見つめた。
・考える場面では、新聞記事をよりどころにして考えを述べる児童が多く見られた。

成果
  新聞スクラップを活用した調べ学習は、短時間で必要な事項を調べることできることから、有効だった。
  調べた内容を映像等で示したことは、児童が実感を伴って調べた内容を理解することに役立った。
課題
  考える場面では、一人一人に考えさせ、記述・表現させる必要があった。
  評価規準の吟味が必要であった。

実践者名:北上市立黒沢尻東小学校 三浦栄一