実践指定校実践例 2012年度

全職員でNIEデー

仙台市立台原中学校(せんだいしりつだいのはらちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: その他(朝の活動時間(朝読書等))
学年 中学 1年 、2年 、3年
朝の活動時間
読解力・表現力・メディアリテラシーの向上を目指して
多くの教師から様々な新聞記事を紹介し,生徒自身の考えを深めそれを表現する。
新聞活用学習

授業前の15分間を朝読書や朝学習として,生徒が主体的に活動している。この時間帯を利用して,週1回の割合で教師が新聞記事を紹介し生徒はその感想等を書く。

第1時

(1)授業時間前の朝の活動時間に行う。

(2)ワークシートは紹介する記事の内容や紹介者の意図によって,その形式を変える。

・読み取り重視の場合
 5W1Hを記事から抜き出す,要旨を◯◯字以内にまとめる

・意見重視のばあい
 記事の内容に賛成反対,読んだときの感情,その記事への疑問,人物紹介の記事でその人への質問など

(3)15分間で記事を読み,感想等を書いて提出する。

 ワークシートは,学級で集める。記事の紹介者が各学級から1~2名の生徒の感想を選び,廊下に掲示し,紹介する。

 ほとんどの生徒は,興味を持って取り組んでいる。「とても役に立つ」「おもしろい」「週に2回でもよい」など肯定的な意見が圧倒的である。

【成果】
・全教職員が年間で2~3回は記事を紹介することになっているので,新聞を意識的に読む,ニュースをよく見るなどの変化が見られ,良い刺激となっている。
・週1回15分間という短い時間の取り組みではあるが,継続することで生徒の読解力や文章の表現力が向上した。
・新聞記事で,生徒間,生徒教師間,教師間で話が出るようになってきて,話題が広がるようになってきた。
・継続できる活動である。1回このシステムを作ってしまえば,特に難しいことはないので,担当者が変わっても継続してできる。
【課題】
・生徒が新聞記事を紹介するという活動は,日常的には朝の会などに,口頭で行っているだけで,内容的には十分でない。
・1年生の場合は,言葉や漢字などでつまづき,十分に理解できない場合もある。

実践者名:仙台市立台原中学校 音喜多玲子