実践指定校実践例 2012年度

新聞を作成して、職場体験で学んだことを伝えよう

門真市立門真はすはな中学校(かどましりつかどまはすはなちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 総合学習
学年 中学 2年
新聞作成
新聞ができるまでの過程を学んだ上で、自分の体験を文書等で発信する能力を身につける。
新聞をただ読むのではなく、つくる側として学び、身近なものとして感じさせる。
新聞制作学習 新聞機能学習

第1時「新聞ができるまで」「ある日の新聞社24時」を使って、新聞がどのとうにできているかを知る(1時間)
第2時「新聞作成のポイント・インタビューの方法」につい新聞社の方からの講演(2時間)
第3時「職場体験新聞の作成」見出し、レイアウト、記事にする文章選びなど、流れに沿って進める(3時間)

第2-3時

第2時
出前授業に来ていただいた新聞社の方から、新聞を見ながら、どのように新聞が作られているか、新聞製作のポイント、メモをとることの大切さなどを学んだ。
生徒は講演の最中、アドバイス通りメモを取りながら、新聞制作に向けて思案していた。

第3時(職場体験後)
(1)職場体験中やその後に書いたメモや作文から、どの内容を記事にするか選ぶ。
(2)レイアウトや見出しを決め、使う写真などを選ぶ。
(3)原稿用紙に清書する。
(4)職場体験の発表の際に全員の新聞を壁に貼り、鑑賞する。

・新聞を手にとる機会の少ない生徒に対して、興味を引く記事を学活で読んだり、天声人語の書き写しを朝学習の時間で行うなど、取り組み前に新聞に触れる機会を増やした。
・職場体験に向かう前に、新聞社の方からの講演で、どのように新聞制作を進めていくか、記事を集めるか、インタビューするかなどの流れをつかめるようにした。

いつもはさまざまな情報を受け取る側である生徒たちが、伝える側としてどのようにその情報を正しく、分かりやすく、発信すべきか考えるいい機会になったと思う。レイアウトや見出しなども個々の違いがよく出ていて、いつもは文章を読むことに抵抗を示す生徒が、友だちの作品を楽しそうに読む姿が印象的だった。

・新聞の構成やどのように作られているか学ぶことで、新聞を少しでも身近に感じることができるようになった。
・新聞社の方から直接お話を聞くことで、インタビューのコツや記事のまとめ方などを理解した上で個人新聞を工夫して製作することができた。
・どのように表現すれば、他者に正しく伝わるかということを考えながら制作できた。
・仲間の作品を興味深く鑑賞し、良い点や工夫していた点などを評価できた。
・今回の取り組みは個々のものだったので、グループ制作などでさらに表現方法のレベルアップを図りたい。

実践者名:門真市立門真はすはな中学校 寺地佳美