実践指定校実践例 2012年度

新聞を通して、資料整理・活用力や思考・表現力の向上を目指す。

松戸市立根木内中学校(まつどしりつねぎうちちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 地理 、公民
学年 中学 1年 、3年
新聞活用(時事ノート作り)
(1)新聞に興味を持つ (2)新聞を毎日目を通す (3)分かりやすく必要情報をスクラップする (4)ニュースに対して自らの考えを持つ
(1)新聞に毎日目を通す習慣をつける (2)学級で誰もが自由に新聞を読める環境をつくる
新聞活用学習

(1)時事ノート作成についてガイダンス(1時間)
(2)新聞に目を通し、必要情報を収集、スクラップする(毎日)
(3)学期ごとに時事ノート回収し、内容の確認(1時間×3回)
(4)気になる記事について自分の考えをまとめる(適時)

第4(+α)時

「時事ノート作り」を年間を等して取り組む
  a.政治(日本・世界)について
  b.経済(日本・世界)について
  c.戦争・地域紛争について
  d.国際会議・条約・外交について
  e.環境問題(日本・世界)について
  f.選挙(国・地方・世界)について
  g.天災(地震・豪雨など)について
  h.国際協力・国際支援について
  i.歴史上の新発見・科学の進歩について
  j.千葉県や松戸市について
  k.その他
上のテーマについて中学生として知っておくべき情報を日々新聞に目を通して確認し、ノートにスクラップをする活動を行った。

◎「ねらい」(1)~(4)を生徒に意識させ、先輩の時事ノートの取り組みを紹介する。
◎教師作成の「今日は何の日」を毎日全校に掲示し、社会科的事象に関心を持つことや記事を簡潔に分かりやすくまとめる例を示し、時事ノート作りのヒントとする。
◎学校で新聞が毎日読める環境を整える。各社新聞をローテーションで学級に配布、論調の差に気付かせる。
◎新聞を毎日読む習慣をつける。

ニュースに対する関心・意欲は昨年度より格段に向上した。新聞を読み比べたことのない生徒にとって、論調の差を知ることができ、大変有意義だった。高校入試で社会科時事問題対策や面接対策にも有益で、生徒の視野が広がる一方、ニュースに対して自らの考えを持ち、表現できる生徒が増えた。

継続的に毎日新聞に目を通す活動は、とくに男子生徒の中には苦手とする者も多く、見やすく分かりやすく必要情報をスクラップすることにもまだ課題が残る。ニュースに対する自らの考えは多くの生徒が持つようになったが、授業で意見交換をする回数がやや少なかった。さらに回数を増やし、ディベートなどにも積極的に挑戦したい。また、社会科だけの取り組みだけではなく、国語科や総合的な学習の時間、言語活用科等にも活動を広げていきたい。

実践者名:松戸市立根木内中学校 大倉健司