実践指定校実践例 2012年度

英字新聞の教材化

和歌山県立桐蔭高等学校(わかやまけんりつとういんこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 外国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年
英語Ⅱ
英語の教科書で取り上げられている教材は少し古いものが多いので、最新の英字新聞を読むことで、内容を理解させるだけでなく社会のできごとや問題に目を向けさせる。
英字新聞の記事の内容についてのQ&Aや日本語訳
新聞活用学習

月に1度くらい英字新聞の内容理解に関するワークシートを作成してALTとのティーム・ティーチングで実践した。また、冬休みの宿題のワークシートを作成して、提出させ宿題考査にも出題した。

第1時

 週刊STとTHE DAILY YOMIURI の記事より、 話題性があり生徒の興味が引けそうな記事をいくつか選び、グループやペア学習ができるワークシートを作成した。また、正しい答えを求めるだけでなく、グループで話し合ったりその結果を英語で発表させる活動もした。
 教材化した記事の例

Dogs becomes popular as crossing guard in Wakayama.
Jellyfish outbreak may last longer
Balloon from nursery school brings joy to Iwate
Pr efecture couple
Japan students in U.S. below 20,000
Record 80% don't feel close to China, poll bsays
Prince Harry returns to Lesotho for Charity projects

生徒の理解力に応じたワークシートを作成する必要がある。
(Q&A, T-F, 語彙など)
授業を活発化し、また、読む・書く・聞く・話すの4領域に関する授業にするためには、ALT とのティームティーチングやグループ
での競争、ペア活動を取り入れると効果的である。  

写真や図が入った記事を使用することは読もうという意欲をかきたて効果的である。また、自分一人では理解しづらい内容もグループやペアで取り組むことにより理解しやすくなる。
普段の英語の教科者や問題集と異なって新聞という生きた教材に触れることで実際に使われている英語表現や文法に触れることを楽しんでいたようである。

 英字新聞は生徒の英語力を向上させるのに役立つだけでなく、生徒が国際理解を深め、問題意識をもち、その解決方法を考える力を養うのに有効である。
新聞は最新の話題を扱っているので生徒の興味を引く。貴志川線のタマ駅長を扱った親近感のわく記事から大学の秋入学制度を扱った問題提起の記事まで、難易度は様々であるが、英字新聞を読もうという生徒の意欲は高められた。
 課題としては、生徒が興味関心を持ち、かつ英語力を高めるのに役立つ記事の選択と自主教材作りはかなりの時間を要する。THE DAILY YOMIURI の場合は記事をそのまま読ませても生徒は理解しづらく、読解のヒントやQ&Aを含んだワークシートを作成する必要がある。

実践者名:和歌山県立桐蔭高等学校 野田 泰子